NAKAHARA-LAB.net

2015.4.9 09:00/ Jun

組織を「立て直す」とは何か?を考える授業

 新学期がはじまっています。あまり詳細を語ることは差し控えますが、今日は、学部生向けの授業をやります。
 ここ1週間ほど、さて、しょっぱなは、どんな内容にしようかなと思っていたのですが、映像を2つ使いながら、「組織の再生」を考える、という、全く学部生向けではない「渋い内容」にすることにしました。
 最初は、学部生に「あわせた」内容、すなわち「新人育成」とか、そういう話にしようかなとも思ったのですが、辞めました。いかにもすぎるので(笑)。
  ▼
 授業で視聴してもらうビデオは、ひとつが「企業再生」に関するもの。ひとつは「学級の再生」に関するものです。企業・学級、大人と子ども、経営者と教員と違いはあるのですが、共通点もあるよね、というところが少しミソです。
 前者は、ある経営者が、経営に難のある企業を買収し、その従業員に徹底的に権限を委譲し、自ら経営再生プランを考えさせることで、組織を再生させようとする物語です。
 後者は、経験ある先生が、荒れ果てた学級を担任し、子ども達のやる気に火をつけて、学級を再生する物語です。どのようなビデオを用いるのか、ピンときた方もいらっしゃるかもしれません。
 授業では2つの映像を比較しながら視聴したうえで、
 組織のパフォーマンスとは何に規定されているのか?
 経営者と教員は「何」を変えたのか?
 そして「組織を立て直す」とは何か?
 を議論していきたいと思っています。ちょっと学部生にはマニアックすぎるかな(笑)。ま、でも、何とかなるでしょう。
 昔むかし、青山学院大学で授業をもっていたときに、よくこんな授業をしたな、と思い出しました。昔むかしの思い出です。
  ▼
 うまくいくかどうかはわかりません、、、一度もやったことがないので(笑)。でも、何とかかんとか、皆さんと一緒に、このような問いについて考えていきたいと思っています。
 そして人生は続く 

ブログ一覧に戻る

最新の記事

2024.12.8 12:46/ Jun

中原のフィードバックの切れ味など「石包丁レベル」!?:社会のなかで「も」学べ!

なぜ「グダグダなシンポジウム」は安易に生まれてしまうのか?

2024.12.2 08:54/ Jun

なぜ「グダグダなシンポジウム」は安易に生まれてしまうのか?

2024.12.2 08:12/ Jun

【無料カンファレンス・オンライン・参加者募集】AIが「答え」を教えてくれて、デジタルが「当たり前」の時代に、学生に何を教えればいいんだろう?:「AIと教育」の最前線+次期学習教育課程の論点

2024.11.29 08:36/ Jun

大学時代が「二度」あれば!?

「人事界隈」にあふれる二項対立図式の議論は、たいてい「不毛」!?

2024.11.26 10:22/ Jun

「人事界隈」にあふれる二項対立図式の議論は、たいてい「不毛」!?