2006.2.8 21:57/ Jun
ここ数ヶ月かかって書いた論文は先日無事に脱稿した。と思ったら、お次は書籍の編集。がーん・・・既に締め切りは過ぎているのだという。少し前まで、僕は締め切りをやぶる人間ではなかったのに・・・。ごめんなさい、ごめんなさい、もうしません。今、その作業に死にかけ人形になっている。
そんな中、もうさすがに煮詰まってきて、ふとテレビをつけると、放送大学にチャンネルがあった。特別講義「高等教育のユニバーサルデザイン」をじっくり見てしまう。独立行政法人メディア教育開発センターで同じ研究系であった広瀬洋子先生の授業である。
学生の多様化にあわせて、高等教育機関もハンディキャップをもつ人々を受け入れる体制を整えるべきである。施設、入試・・・様々な面で、健常者と障害者がともに生きる学びの場として、大学はあるべきだ。先生の、シンプルでいて、力強い主張になるほど、と思った。
広瀬先生に聞くところによると、東京大学にも「バリアフリー支援室」という組織ができたとのこと。自分の所属組織ながら、しかも教育のことをやっていながら、そんなことすらわかっていない。汗顔の至りである。
思うに、こうした内容は、やはり個々の大学や、大学附属の研究施設では、あまりにリソースが足りなく、追っていくことは難しい。専門性のある人が、継続的に調査をする必要があるからだ。
こうした内容は、メディア教育開発センターのような組織が、世界の動向をおっていってくれると非常に助かると思った。
広瀬先生らは、「高等教育のバリアフリーデザイン」に関し、情報をまとめたWebサイトを開設しているとのことである。ぜひ、ごらんいただきたい。米国大学の障害者支援の最新事例もビデオで公開されている。貴重なリソースだと思う。
大学における障害者支援
http://www.nime.ac.jp/~hirose/
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