2014.8.19 07:18/ Jun
「あなたが一番クリエイティビティを発揮する空間はどこですか?」
と仮に問われたのだとしたら、皆さんでしたら、何とお答えになるでしょうか。
昨今は「オフィスをクリエィティブにしよう」とか「イノベーションを生み出せるオフィスをつくろう」とか、そういう動きが多々あるようです。
そうした「理想的な場所=ある特定の活動に特化した理想的な空間」を用意できるのであれば、それにこしたことはないのかもしれませんが、先ほど問い「あなたが一番クリエイティビティを発揮する空間はどこですか?」に対する僕の答えは、これです。
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僕の場合は、
「ズバリ、通勤電車の中」(笑)
「通勤電車の中で座りながら、ノートPCをあけて仕事をするとき、一番集中して、ものを生み出している(笑)」。
このブログも含めて、僕の論文・著書の大部分は、実は、通勤電車の中で書かれています。研究室でもなく、自宅でもなく、「通勤電車の中」(笑)。ちなみに我が家に僕の「書斎」はありません。で狭小マンションですので・・・(泣)。でも、もし僕の自宅に書斎があったとしても、書斎で椅子にそっくりがえっていても、眠たくなるだけのような気もします・・・僕の場合は。
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「クリエィティビティを発揮する場所が通勤電車の中」というのは、あまり「夢がない」ような気もしますが、いいところもあります。
最大のポイントは、
「通勤電車で過ごす時間は、1日に2回、それは否が応でも、やってくる」
ということです。
ということは、リズムをつくりやすい、ということを意味します。
「電車=執筆空間」と決めてしまえば、創作がリズム化するのですね。必ず1日に2回は、執筆活動に向かわざるをえない。
これはわたくしめの持論ですけれども、
「創造とは習慣」
なのです。
少なくとも僕の場合、突然、急にいきなりアイデアが生まれてくることは、まずない。
いいアイデアが出せるかどうかは、「日常的にどれだけ問題と向き合っている」か。「問題と向き合うこと」が「習慣」となっているかどうかに依存しているような気がします。よく学生の方でこうおっしゃる方がいらっしゃいます。
「いいアイデアが浮かばないんです」
それは、多くの場合、「いつも考えてないから」です。多くの場合はセンスでもなければ、才能でもなんでもない。時間が大切であるということです。
というわけで、「電車=創造空間」と決めてしまえば、これが習慣化しやすいことになります。
この場合、問題になるのは「騒がしさ」くらいでしょうか。でも、時に例外はありますが、通勤電車というのは、あまりうるさいものではありません。
皆さん、苦虫をかみつぶして、狭い車内に耐えていらっしゃるので(笑)、それほどうるささも気になりません。
ちなみに、僕の場合は、創造に向かっている時間は、完全に「自分のノートPC」以外の感覚はすべて遮断されます。耳には何も聞こえてこないし、他に何も見えない。
いや、聞こえているんだろうし、見えているんだろうけど、全く意識の中には入ってきません。気がついたら、終点まで乗り越してしまい、周りに誰も人がいなかったということは、日常茶飯事です。
これも、もしかすると「習慣」の中で培われた感覚かもしれませんけれど。
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現代人はとかく忙しいものです。「まとまった時間を定期的に確保すること」はなかなか難しい。しかし、「定期的に確保されたまとまった時間」を口をあけて待っていても、おそらく、誰も、つくってはくれない。
しかし、周りを見渡してみれば、まだ活用できるところもないわけではないような気もします。一番身近な「通勤電車の中」というものを、うまく「習慣づくり」に利用できたとしたら、いろいろ活用できるところもあるのかもしれません。
というわけで、そろそろ論文執筆に向かいます。
そして人生は続く
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