2014.6.20 07:00/ Jun
玉川大学学術研究所・心の教育実践センターの難波克己先生には、毎年「ラーニングイノベーション論」にご登壇いただき、「経験学習(Experiential Learning)」に関するワークショップを、実践いただいております(ありがとうございます、感謝です!)。
今年も、近々お邪魔するので、先生から参考文献にご指定いただいた本に目を通していました。
難波先生のご専門になさるアドベンチャー教育(プロジェクト・アドベンチャー)の思想的背景は、先ほど申しましたように、Experiential Learning(経験学習)の理論群に位置付きます。
玉川大学学術研究所・心の教育実践センター
http://tap.tamagawa.ac.jp/
そして、そうであるならばアタリマエのことなのですが、その世界でも、振り返り(リフレクション:Reflection)は、学習の契機として重要視されています。
しかし、まことに興味深いのは、この領域においては、リフレクションが「Processing」と呼ばれていることです。なぜかはよくわかりません。でも、実際、書籍には「Processingとはリフレクションのようなものだ」と書いてあります(不思議)。
このように用いられている言葉は違うのですけれども、示唆にとむと思われるのは、「Processing(リフレクション)の大切さ」については強調しすぎてもしすぎることはないくらいに書かれていることです。
もともと、ひとは「Action-Orientedな存在」であるということを引き受けたうえで、このように不確実で不透明な時代にあっては「立ち止まって、じっくり考え、舵取りをなすこと」の大切さを論じています。
面白いなと感じたのは、下記のQuizです。
「アクションとリフレクション(Processing)のどっちが好き?」
と聴いたら、あなたはどっちを選ぶ、というショートクイズです。
答えは下記の図。
見ておわかりのように、
「学習者は、リフレクション(Processing)よりは、アクションの方が好きと答えちゃう」(一番上の図)
と述べ、
「ファシリテータの方も、アクションをファシリテーションする方が、リフレクション(Processing)をファシリテーションするよりも、好きだ」(真ん中の図)
と述べます。
しかし、最下段「Experiential Learningの観点から重要なのは?」という観点でいきますと、分布が変わります。
中央がもっとも多く、リフレクションもアクションも、均等?に分布するのですね(一番舌の段の図です)。興味深い問いかけです。
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難波先生とは1年ぶりになり、すっかりご無沙汰しております。Learningful Action(学びに満ちたアクション)に加えて、Processingなひとときを過ごせることを愉しみにしています。
そして人生は続く
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