2014.4.15 06:03/ Jun
先日、NHKの朝イチで「大学生の食を救え」という特集が組まれていました。番組では様々な大学生の事例が紹介されていましたが、その要点は、
「下宿大学生の可処分所得(仕送り額)が減少するなか、大学生の食事が惨い状態になっている。これを救うべく大学が支援に乗り出している」
というプロットであったのかと思います。大学生の経済状況は、専門外ではありますが、非常に興味深い特集でした。
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過去を振り返ってみますと(およそ20年前!)、僕は全く「イケイケゴーゴー?」な大学生時代を「全く」おくっておらず、どちらかというと、というか、間違いなく「貧乏暇なし、ひーこら、ひーこら、ひひーん、ひひーん?的な学生時代」を過ごしましたので、「あー、おれも、ひどい食事だったな」と過去を思い出しつつ、見ておりました。
当時僕が、一番食べていたのは「午後8時を超えて安くなったコロッケ3つに、ごはんを3合」とか「某ファーストフードショップの一番安いハンガーバー5個」とか「エコノミーカレー大大(具がないカレーで大盛りのさらに大盛り)」でした。いやー、今から考えると卒倒しそうです。
しかし、今の学生は、さらに過酷なのかもしれません。
全国大学生活共同組合連合会が行っている学生生活実態調査の一連の結果によると、「大学生の仕送り額」は1996年度あたりをピークに10万2240円から減少していき、2010年度は71310円、平成13年は経済効果?のせいか、72280円に持ち直しましたが、以前厳しい状態が続いています。
こうした懐具合の中から、もっとも最初に削られるのが、「食費」である、ということになるのでしょうか。
第49回学生生活実態調査の概要報告(全国大学生活共同組合連合会)
http://www.univcoop.or.jp/press/life/report.html
これに関連すると、僕は大学教員になってから、おそらくほとんど「授業の「教科書指定」をしたことがありません。つまり、僕の授業を希望する大学生に、教科書の購入を必須としたことはありません。
本当ならば、これを指定するので読んで欲しいな、と思うところもあるし、授業者にとってもそれが楽なのですが、僕の分野の場合(分野によって異なる)、少し授業を工夫すれば「教科書を指定せずとも授業は出来ます」ので、それをなるべくしないようにしています。
それは端的に申し上げますと、どうしても「大学生の懐具合が気になるから」です。特に自分と同じように「田舎から出てきた、下宿生」が。
具体的にどうやるか、というと学部であるならば、何とか板書を増やすことで対応します。教科書に書いてあることの要点を板書にします。大学院ならば英語文献を指定して読み、それをもとに板書をします。これは分野や学習者の状況によると思います。少なくとも僕の場合は、こうした状況で対応をしています。
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今日は「大学生の可処分所得」のお話をしました。
僕がまだ小中学校だったころ、その頃の大学生の話題やイメージといえば「やれ、○ジャーランド」だ、「やれ、車乗り回すのなら、B○Wだわ」だの「やれ、今日はギロッポンだわ」という話題ばかりが、メディアでもてはやされていました。
メディアによって構築された、これらのイメージが、それだけ本当だったのかは、僕は知らないし、興味もないですが、それから30年たって、状況はかなり変わっています。
大学生が意欲をもって学べる状況が生まれることを願います。
そして人生は続く
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