2014.1.16 08:06/ Jun
「うちの組織は、まとまっているよね」
「どうも、うちの職場のチームには和がないね」
などと人が話すとき、そこには、「異なる2つの組織観」が透けて見えることがあります。「個と組織の関係」」をめぐる異なる2つの考え方とでもいうのでしょうか。
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ひとつの考え方とは「モチ型組織」。
これは「モチ」のメタファで表現されるとおり、この場合の個と組織の関係は、不可分、一体です。モチ型組織は、一粒一粒の「個」は融合して、ひとつの個体をなしているような組織です。
パラパラと舌の上で崩れる?モチってのがあったら怖いですね。やっぱり、モチは、どっしりと、ぐにょーんとモチであるべきです(意味不明)。
それに対して「オムスビ型組織」というものがあります。
オムスビは、固まってはいるものの、一粒一粒の米は融合までには至ってはおりません。飯粒ひとつひとつは、くっきりとした輪郭をもち、融合せずに存立しています。しかし、それでいて、バラバラというわけではなく、ひとつのオムスビを「オラ、おにぎりだもんね」という感じで形成しています(笑)。
ここまでくれば「あっ、あれか」と思った方もおられるかもしれまえんが、「モチ」と「オムスビ」という2つのメタファを用いて、共同体の存立の様式を描き出したのは、見田宗介先生のコミューン論「気流のなる音」です。
今日のお話は、こちらを引用しつつ話題を切り出しました。かつて、見田宗介先生は、前者のモチ型組織(共同体)が「一体性」を存立原理としているのに対して、後者のオムスビ型俊樹は「多様性」を原理としていることを論じました。
それからめぐる年月、約35年。
昨今では、ダイバーシティやら、多様な人材の活用やら、グローバル社会の人事やらがまことしやかに喧伝され、その前に、わたしたちの組織観、個と組織の関係も揺れています。
どういう状態を「理想」とするのかで、イメージが異なっています。古くて新しい問いが、いまだ残されています。
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今日は2つの組織観、個と組織の関係をめぐる2つの異なる考え方の話をしました。
オムスビとモチは非常に単純なタイポロジー(メタファ)ですが、自らのもつ組織観についてリフレクションする際には、役にたつのかもしれません。
あなたの働く組織はモチ型ですか?
オムスビ型ですか?
それとも他のかたちですか?
そして、あなたはどういう組織を「よし」としますか?
そして人生は続く
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