2012.7.13 07:39/ Jun
今、ある集団の、何世代かにわたるデータを分析しています。同じ集団の、世代をわけた分析は、初めてなのでなかなか面白いのですが、分析をしながら、つくづく感じることが思います。それは「人材育成の世代継承性」についてです。
つまり、
「今の世代が、次の世代を育てる」
「育てられた次の世代が、次の次の世代をつくる」
ということですね。
つまり「育てること、育てられることの連鎖」がそこにはあります。
データを読み解きますと、「後輩の指導には積極的に関与したい」と(建前であっても)思っている人は、「就職当時に先輩からきちんとした指導を受け」、かつ「経験から学び」、「能力を高めることのできたミドル層」です。あたりまえかもしれませんが、そういうことです。
そういうミドル層が、また「次の世代」を育てる。そこで能力が高まった「次の世代」は、やがて10数年という時をへて、また次の次の若い世代を育てる。
そういう連鎖が、おぼろげながら見えてきました(まだきっちり分析できているわけではありません)。
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ここからは2つのことを僕は感じます。
ひとつは「夢のない話」、もうひとつは「夢のある話」
ひとつめ。
まずは「夢のない話」から。
それは、いったん、この世代継承性のサイクルが「ネガティブなサイクル」に入ると、とめどもない「負の連鎖」が生まれる、ということです。「育てられず、経験から学べず、能力の伸びなかったミドル層」は、「次の世代」を育てようと思わなくなる可能性が高いのではないでしょうか。さらに、その影響は「次の次の世代」にも波及する可能性が高い、ということです。
あなたの組織には、「負の連鎖」が生まれていませんか?
ふたつめ。
最後は「夢のある話」で。
それは
「次の世代を育てる」ということは
「次の次の世代を間接的に育てている」
ということです。
10数年のときをへて、それは、あなたが「未だ見ぬ、次の次の世代」にうけつがれる可能性がある。さらには「次の次の次の世代」ということも、夢ではないかもしれません。
そして、忘れてならないと思うのは「昔の、若かったときのあなた」も、そういう世代間の連鎖の中にいた、ということです。前の世代から、次の世代のあいだに。もしかすると、前の前の世代からの「バトン」を渡されて。
一般に、人を育てるということは、面倒で厄介なことです。
大変なわりには、ときにはプープー文句を言われ、
ようやく、仕事が一人前になったな、と思ったら、離れていく。
あまり報われない(笑)。
でも、自分も「世代継承性の連鎖」の中にいたんだ、と、想像力豊かに少しだけロマンティシズムを感じてみたら、ほんのちょっと気が晴れませんか(笑)。ま、しゃーないか、と(笑)。
そして人生は続く・・・
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