2012.4.13 07:04/ Jun
「働く」をテーマにしたインタビューをもとに、東大学部1年生・2年生が電子書籍をつくるプロジェクトの成果が公開されました。
電子書籍の名前は「東大発2012」といいます(EPUB形式)。iTunes Uから無料でダウンロードでき、iPhoneやiPadでテキストとビデオが視聴できます。もしよろしければ、どうぞご高覧ください。問題設定の鋭さも、切り込み方も、結論の深さも、多種多様ですが、ところどころに現代の学部生の感覚がにじみ出ているようにも感じます。
今年の「東大発2012」で東大学部生がインタビューさせていただいたのは
株式会社ユーグレナの出雲充さん
元VOGUE編集長の斎藤和弘さん
カフェ経営者・柳田俊樹さん
とーきょよるヒルズ編集長の高木新平さん
合同会社街オリの佐々木文平さん
キャリアカウンセラーの見舘好隆さん
です。この場を借りて心より感謝いたします。ありがとうございました。学生のために貴重なお時間をたまわり本当に感謝しております。
東大発2012
http://itunes.apple.com/jp/course/dong-da-fa2012/id518239744
「働く」をテーマにした東大学部生によるインタビュー集、電子書籍「東大発2012」をiTunes Uにて無償公開(PDF版はこちらから)
http://www.he.u-tokyo.ac.jp/2012/04/2011itunes_u.html
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「東大発2012」は、中原と重田先生で実施した駒場での授業です。「学生が自らメディアをつくること」を経験するプログラムであり、大学の早い時期から、「社会につながるメディア創造経験」をすることを試みています。
学生は「働く」をテーマに、有識者にアポをとり、インタビューを行い、グループで討論し、テキストを書き、ビデオを編集し、電子書籍をつくります。
アポをとることから、一苦労です。全く「なしのつぶて」であることもあります。また、社会人の時間意識にも驚きます。「社会人にとって、時間とはリソースであり、10分・20分でもコストを払ってくれているのだ」ということに気づくグループもあります。そういうひとつひとつが、学生にとっては驚きであることが多いのです。
僕と重田先生の中で、この授業は「キャリア教育と言わないキャリア教育」だとも思っています。キャリアの専門家ではないので、詳細はよく知りませんが、私たちはそう考えています。
記事を書くためには、先達の仕事人たちのキャリアを「聴く」だけではすみません。いったん、先達のキャリアを聴いたうえで、原稿を校正するためには、自分たちの将来・キャリアのあり方を見直さざるを得なくなります。
また、それを「個」に閉じるのではなく、社会に公開することで、さらに様々なコメントを友人などからもらうことができるでしょう。
「自ら発信すること」で「自らのキャリア」を考える
これがめざすべきことです。そこには、単に、先達の仕事の苦労を講演会形式で聴く、といったこと以上の価値が、含まれると考えています。
この授業には、ダイヤモンド社・記者の間杉さん、映像ディレクターの大房さんなど、多くのご協力をいただきました。この場を借りて御礼申し上げます。EPUB開発を含め最終詰めなどは重田先生が渾身の力で行って頂きました。ありがとうございました。
先ほども申し上げましたように、問題設定の鋭さも、切り込み方も、結論の深さも、多種多様ですが、もしよろしければ、ぜひご高覧ください。なかなか映像も面白いものが増えています。
そして人生は続く。
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■2012/04/23 Twitter
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