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2005.12.12 07:37/ Jun

東京大学での授業

 先日、東京大学で学部生を相手に「企業と学習環境デザイン」について授業をしました。
 授業では、実際の企業教育事例を出しつつ、
・企業でも学習環境をデザインいかなければなりませんよ
・そのことをするためには、教育学的知が必要なのですよ
・教育学を学んだ人が活躍できる場は、学校だけじゃないのですよ
 という話しをしました。
 15名を対象にした講義で、反応はまぁまぁよかった方ではないかと思いました。授業終了後には、エキサイティングした3名ほどの学生がやってきて自分の話をしていきました。
「今日、オレの中の教育のイメージ変わったわ」とある学生が言ってくれたのが、手前味噌になりますが、僕としては嬉しかったです。
 就職活動を控えたある学生は、
 自分はコンサルで働きたいんだけど、コンサルにいきたいやつなんて、経営学をみんな聞きかじっている。敢えて教育とか、知識とか、そういう自分の「強み」を強調していくのもいいですよね。これって、ウリになるでしょうか?
 と言っていました。
 またある学生は、
 学習環境/知識創造環境のコンサルティングというのは、将来の「リンク&モティベーション」になるでしょうか?
 という質問をもらいました。
 —
 それにしても思ったのは、僕らが学生だった頃と比べて、圧倒的に職業に関する意識が高いということです。「しっかりしているな」という感想を持ちました。
 バブル以降、日本は「失われた10年」を経験したとよく言われます。「失ってしまったもの」も確かにあるんでしょうけど、そんな時代をに青年期を生きる必要があったために、「得ることのできたもの」もあるんじゃないかな、と思いました。
 そうだ、君らが時代。

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