2011.4.15 15:08/ Jun
皆さん、こちらのグラフは何を示しているか、おわかりになりますか?
「縦軸」は「人数」を示しているのですが、「横軸」は「何の数」でしょうか?
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答えは「冊数」!
ということで、このグラフは、「ビジネスパーソンが、月に平均何冊くらいの本(ただしノンフィクションです)を読んでいるのか?」をあらわしています。以前行った某調査で(分析中)、600名の若手・中堅ビジネスパーソンの方々に回答をいただきました(感謝)。
横軸「0冊」のところに300人近くの度数が示されていますね。総数は600名程度ですから、要するに、半数以上のビジネスパーソンは「月に1冊も本を読まない」ということになります。
ちなみに、ここでは紹介しませんが、業務に関連する本、小説とジャンルを変えても、あまりこの傾向は変わりません。なかなか本を読む時間はないのかもしれませんね。
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朝7時・渋谷のとあるカフェ。以前から一度行ってみたいと思っていた朝食読書会「リーラボ(Reading Laboratory)」を、ライターの井上さんと訪問させていただきました。僕にとっては、はじめての、いわゆる「朝活」ですね。
「リーラボ」は2008年に立ち上がった大人のための読書会。朝7時から8時、数名の方々が集まり、それぞれに自分の興味をもった/読んだ本を紹介しあうというかたちで開催されています。
昨日の参加者は、女性が4名、男性3名。現役大学生から、不動産業界や旅行業界につとめる方、IT系・メディア系に勤める方まで多種多様でした。
皆さんが紹介してくださった本も多種多様。メディア系の本から、堀口大學さんの絶版本まで、様々なジャンルの本が紹介されていました。ふだんは、なかなか読まない本もあって、僕にとっては、非常に新鮮でした。
会終了後には、「リーラボ」の運営者のひとりである、加藤たけしさんにお話しを伺いました。リーラボは、単なる「読書会」ではなく、1500人程度の人々が参加する「プラットフォーム」として機能しています。主に「新しい視点・いろんな考え方にふれたい」「自分の能力を伸ばしたい」ということをメインの理由に来られる方が多いそうです。
加藤さんには、これまでの発展の歴史と、運営のやり方など、非常に面白くお話しを伺うことができました。ここでは細かく書きませんが、主催の精神・方針・理念が、とてもラーニングバーに似ていて、共感できました。そこにまつわる難しさや課題も、なるほど、と思いました。
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けだし、当たり前のことだとは思いますが、大人の学びにとって、やはり「読書」というものは大きいと感じています。それは知識を仕入れ、新たな視野を獲得するための貴重な機会だからです。
また、さらに、このように読書会というかたちで本が読まれる場合には、「社外の多様な人々と出会い」、そのことがきっかけで、アンラーンが可能になったり、その先にコラボレーションにつながる可能性もあるのではないでしょうか。
心なしか、リーラボを終え、喫茶店を出たら「いつもの街の光景」「いつもの朝」が「違った」ように見えました。
引き続き、僕としては「ビジネスパーソンの社外での学習」に関する取材を進めて、願わくば、何かのアウトプットにつなげていきたいな、と感じています。最後になりますが、加藤さん、またお名前をあげることはしませんが、今日の読書会に参加していらっしゃった皆様、井上さんに感謝いたします。ありがとうございました。
そして人生は続く。
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■2011年4月14日 Nakahara Twitter
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