2009.4.27 06:39/ Jun
出来事点描。
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先日、教養の話をブログで書いたら、ある人からこんな話を聞いた。
リベラルアーツとはまなびほぐしである!?
https://www.nakahara-lab.net/blog/2009/04/post_1490.html
曰く、
日本の歴代首相は、昔は皆、漢詩が書けた。
しかし、小渕さん以降の首相から、漢詩を書くことはできなくなってしまった。
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真偽のほどは、僕にはわからない。でも、最近の政情を見ていると、さもありなん、と思った。俗には、KY(漢字読めない)と揶揄されることもあるようだから。
もちろん、漢詩が書けるからといって、漢字が読めないからといって、首相に発揮してほしいのはリーダーシップである。
漢詩が書けないけれど、リーダーシップが生み出せるのなら、僕は、そちらの首相を、喜んで支持する。
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あるセミナーで講演したとき、こんなことがあった。
参加者にちょっと「変わったオッサン(経営者)」がいて、休み時間に矢継ぎ早に質問をされた。
質問にはかなり丁寧に答えたつもりだったのだけれど、僕の話が終わるか終わらないかのうちに、
「優等生の答えだな」
オッサンは、吐き捨てるようにそう言って、どこかに去っていった。
もし僕が質問に答えられなかったとしたら、「それみたことか、何もわかっていない」と言われただろうし、質問に丁寧に答えたとしたら「優等生の答えだ」になる。
要するに「質問に答えるか、どうか」は問題ではなかったんだろうな、と思った。
講演も楽じゃない。
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先日研究室にお越しになったある人から、ビートたけしの話を聞いた。彼が、自分の能力を、他の芸人と比べて評価したときの話である。
ビートたけし曰く
「しゃべりでは、オイラは、さんまに勝てない。漫才では、洋七に勝てない。司会では、紳助には勝てない」
だそうだ。
この自己評価は非常に意外だった。あまり僕はテレビを見ないけれど、僕の目から見て、ビートたけしといえば、「お笑い界の四天王」で、すべての分野に精通している、ように見えたからだ。
他者から見てハイパフォーマーであっても、必ずしも、すべての分野に自信があるわけではない。逆に、ハイパフォーマーだからこそ、冷静に自己評価ができるのかもしれない。
そうか、、、そういうものなのか。
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フォーラム、シンポジウム、ワークショップに参加した後で、思わず口にした言葉が
「今日は刺激になりました」
であったら、気をつけてください。
その「刺激」の中身を、リフレクションする、今がまさにそのときです。
今日、あなたはどんな出来事を経験したのか?
なぜ、今日の出来事が「刺激」だと感じたのか?
「刺激になった」って言うな。
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25歳の映像作家が1年間かけて創ったという作品「オオカミとブタ」が、ネットの世界で有名になっているのだという。
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