2009.4.21 06:45/ Jun
どなたからお聴きしたのか、本当に思い出せないのですけれども(ごめんなさい)、アメリカに、あるインド人の高名な経営コンサルタントがおられるそうです。今日は、このお話をしましょう。
そのインド人コンサルタントは、いわゆる「仙人」のような格好をしていて、いつも、目をつぶって瞑想しながら、長い長い髭をいじっているんだそうです。いつもいつも豊富な白髭をいじっている。
彼がいるオフィスは、いわゆる「仙人風」の雰囲気が漂うタダモノではない場所で、かすかにインドの民族音楽などがかけられており、香のにおいもする。一般人ならば、思わず、背筋が思わずのびてしまうような場所だそうです。
彼のもとには、名だたる企業・組織のトップが「相談」におとずれるそうです。コンサルタント料は信じられない高額で、天文学的な数字。
しかし、トップ自らが、コンサルタントのところを訪れ、自社の様子、課題を熱心に語っているときも、インド人の様子は変わることはないんだそうです。やはり目をつぶりながら基本的には「髭をいじっている」。
たまに「なぜ?」「具体的には?」と問うことはあっても、基本的には、彼は黙って、トップの話を「聞いている」んだそうです。トップは熱心に自社の問題、自分の境遇、自分の迷いや悩みを語っている。
しかし、不思議なことに、そうこうしているうちに、トップの方が様子がおかしくなってくる。
突然、
「はて、、、なるほど、、、そういうことだったんですね」
と気づくんだそうです(笑)。
「先生、ありがとうございます、わかりました、本当にありがとう、ありがとう」
という風に喜び勇んで、自社に帰っていく(笑)。
もちろん、インド人は、髭をいじっているだけ。トップに「答え」を提供したわけでも、「教えて」あげたわけではない。彼は、コンサルタントではあるけれど、いわゆる「コンサルティング」をしたわけではない。もちろん、「占った」わけではない。
髭をいじって、話をきいていただけなのに、なぜか感謝され、高額なコンサルタント料を手にできる(笑)。
▼
さて、ここで「問い」ですね。
この事例をどのように解釈すればいいでしょうか?
そして、私たちは、ここからどんな教訓を読み取ればいいでしょうか?
もちろん、教訓は「上司が何か言ってきても、髭をいじって瞑想してればいい」ってことじゃないよ(笑)。
※追伸.
このお話、「モモ」にも似た話があるそうです。元ネタはどこなんだろう。
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伝えているのに、伝わらないのはなぜか?
伝えているのに、相手の行動が変わらないのはなぜか?
伝えているのに、職場が変わらないのはなぜか?
終わりなき日常の中で、少しだけ乾いてしまった
職場のコミュニケーションを見直してみませんか?
そのことは自らの成長、お互いの理解、そして
よりよい仕事の創造につながるかもしれません
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