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2024.5.20 11:19/ Jun

詩人は何のために詩を書くのか?:Why am I here?を考える

 週明けは、ある若者が発した力強い言葉から。
     
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あらゆる人間は、常に、何者かを通して、生き続けようとしているのである。
詩人も、その例外ではない。
彼は、詩を通して生き続けてゆこうとしているのであって、
決して、詩そのものを求めて生きているのではない。
  
我々は、詩を書くために生きているのではない。
生きていくために、あるいは、生きているから、詩を書くのである。
私は詩に惚れていないが、世界に惚れている。
私が言葉をつかまえることができるのは、私が、言葉を追う故にではない。
私が世界を追う故である。
私は、なぜ世界を追うのか。
なぜなら、わたしは生きている。
   
谷川俊太郎(1956)「世界へ!」

   
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 この言葉は、詩人の谷川俊太郎さんが今から70年程前、まだ谷川さんが20代だったころに紡がれたものです。どこかで目にして気に入って以来、折に触れて、見つめ直すようにしています。
    
 なぜ、わたしが、この言葉に共感するのか?
    
 それは、私ごときが畏れ多いですが、谷川さんの仕事の捉え方に、私自身が非常に共感できるからです。
  
 「詩人」の部分を「研究者」
 「詩」を「研究」

    
 に置き換えていただけると、ほぼ、わたしの考えに近いです。誤解を避けるために言っておきますが「研究者一般がこうである」「こうであるべきだ」というわけではありません。少なくとも「わたし」においては、自分と研究の捉え方は、こうです。わたしは「他の研究者」の方々の生き方に興味はありません。「研究者一般が〜すべき」という問いも考えたくございません。それはご自身でお決めになればよろしいのだと思います。
    
 (わたしという)
 研究者も、その例外ではない
 彼は、研究を通して生き続けてゆこうとしているのであって、
 決して、研究そのものを求めて生きているのではない。
   
 我々は、研究するために生きているのではない。
 生きていくために、あるいは、生きているから、研究するのである。
 私は研究に惚れていないが、世界に惚れている。
 私が研究することができるのは、私が、研究を追う故にではない。
 私が世界を追う故である。
 私は、なぜ世界を追うのか。
 なぜなら、わたしは生きている。

   
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 わたしは「世界」に惚れています。
 この世界には、まだまだわたしの知らないことがあり、驚きがある。
 不条理もあれば、不誠実もある。
 その両極端も含めて、わたしは「世界」に惚れています。
   
 わたしは「世界」を追うために研究します。
 それはわたしが生きているからです。
 研究そのもの、研究それ自体が、少なくとも、目的ではありません。 わたしにとっては、世界に触れ、生き続けていくための「手段」が「研究」であったということです。そして、わたしにとって「研究」とは「ひとと組織の観点から、新たな言葉を紡ぐこと」です。
     
 わたしは研究を通して、生き続けようとしています。
    
  ▼
  
 今日は、なんか、週のしょっぱなから、暑苦しい話になりました。
    
 今日からはじまる講座(ラーニングイノベーション論)のスライドをつくっていて、そこに「Why are you here?(なぜ、あなたはここにいる?)」という走り書きがあったのを発見したせいかもしれません。講座を受ける受講生の方々に、講座にきた目的を問うことは、必ず、毎年おこなっていることです。
   
 Why are you here?
   
 自分に矢印を向けるなら「Why am I here?」ですね。
  
 たしかに
   
 Why am I here?
  
 を毎日問われるとしんどいかもしれません。
  
 しかし、時に
  
 Why am I here?
  
 を考えることは、仕事の意義を見つめ直す意味で、よいことのようにも思います。

   
 ラーニングイノベーション論、16年目のスタートです。
 16期生の皆さん、のちほど、おあいしましょう!
    
 あなたは何のために、ここにいるのですか?(Why are you here?)
  
 そして人生はつづく
         
  ーーー    
   
堀尾志保さんと中原の共著「リーダーシップシフト」が6月1日刊行です。「リーダーシップ・シフト」は、1)マネジャーが「何でもひとりで指示命令する昭和型リーダーシップ」からいかに脱却し、2)全員がリーダーとも形容できる「全員参加型のチーム」をつくりあげるかを、実証的なデータに基づきながら、論じた本です。構成は井上さん、編集は宮川さん、黒川さんのお力添えをえました(感謝!)ぜひお読みいただけますと幸いです!
    

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  ーーー    
        
立教大学経営学部 中原ゼミ5期生は「OJTを元気にするワークショップ」を共同開発。中原ゼミ4期生は、ゲームなどを活用した「内定者フォローワークショップ」を共同開発! ダイヤモンド社・ダイヤモンドヒューマンリソースさまから発売中!
                

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■立教大学大学院・採用情報発信サイト■
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 授業は「フルオンライン」。授業は金曜日夜と土曜日だけ行われており、2年間で、修士(経営学)が取得できます。来年1月に願書提出、2月に入試が予定されています。
    
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ひとづくり・組織づくりの大学院での「学び」とは?
https://ldc.rikkyo.ac.jp/news/
           
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武蔵野大学・島田徳子先生、ダイヤモンド社の皆さん(広瀬一輝さん、永田正樹さん)との数年にわたる共同研究と、NPO法人日本ブラインドサッカー協会との連携で、スマホで手軽に受検できる「アンコンシャスバイアス測定テスト」と、内製化研修(プレゼンキット)を開発しました!。この問題は、学術的な背景などは、わたしどもが、テスト結果に基づき動画像(ビデオ)で解説させていただきます。ご利用くださいませ! ご自身の組織にもっともフィットしたアンコンシャスバイアス研修をつくることができます。どうぞご利用くださいませ!
      
  
■アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)のWebページはこちら!■
https://jinzai.diamond.ne.jp/ub/unconscious-bias/
      
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新刊「チームワーキング」がオンライン管理職研修になりました。JMAMさんからのリリースです(共同開発をさせていただいた同社の堀尾さん、ありがとうございました。中原は共著者の田中聡さんと監修をつとめさせていただきました)。どうぞご笑覧ください! 
       
「チームワーキング研修版」リリースされました!
https://www.jmam.co.jp/hrm/training/special/teamworking/
   
「チームワーキング」が「アセスメントを絡めた管理職研修」として利用されております。モニター利用各社の人事担当者の皆様、開発担当者の堀尾さんと、座談会をさせていただきました。ぜひご覧くださいませ!
   
チームワーキング座談会
https://www.jmam.co.jp/hrm/training/special/teamworking/case/index.html 
  
 書籍「チームワーキング」の方も、おかげさまで「重版」を重ねております。応援いただいた皆様に心より感謝いたします。
     
    
 
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すべてのリーダー、管理職にチームを動かすスキルを!
ニッポンのチームをアップデートせよ!            
    
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 職場診断ツール&ワークショップ「OD-ATRAS(オーディ・アトラス)」が多くの職場で使われはじめています。サーベイはもとより、それをいかに「フィードバック」するかに焦点をあてたツールです。ワークショップも開発しております。どうぞご笑覧くださいませ!
   

職場診断ツール&ワークショップ「OD-ATRAS」 (パーソル総合研究所・中原の共同開発) 
https://rc.persol-group.co.jp/consulting/survey/service/od-atlas.html
   
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【好評発売中】1on1のコツをまとめた映像教材を、中原とPHPさんで共同開発しました。上司用、部下用あります。1on1について「同じイメージ」をもつことができます。どうぞご笑覧くださいませ!
     
上司と部下がペアで進める 1on1 振り返りを成長につなげるプロセス(上司用)
https://www.php.co.jp/dvd/detail.php?code=I1-1-061
  
経験を成長につなげる1on1(部下用)
https://www.php.co.jp/dvd/detail.php?code=I1-1-061   
  
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【祝・eラーニング完成!】中原淳監修「実践!フィードバック」eラーニングコース完成しました。リーダー・管理職になる前には是非もっていたいフィードバックスキルを、PC、スマホ、タブレット学習可能です。ケースドラマでも学べます! 
     
中原淳監修「実践!フィードバック」eラーニングコース:Youtubeでデモムービーを公開中!
https://youtu.be/qoDfzysi99w
   
「実践!フィードバック」コース ありのままを共有し、成長・成果につなげる技術(PHP)
https://www.php.co.jp/el/detail.php?code=95123&fbclid=IwAR2he6Z_PTe3YiahcnCv3z9pNRXvrajPwVaRS8LLAYFkbWVH167qHDfYF5Q    
  
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新刊「フィードバック入門:耳の痛いことを伝えて部下と職場を立て直す技術」絶賛発売中、13刷重版出来です!。AMAZON総合13位、1位(マネジメント・人材管理カテゴリー、リーダーシップカテゴリー)を記録!年上の部下、若手のトンガリボーイ、トンガリガール。職場には、多様な人々が集っています。難易度の高い部下育成に悩む管理職向けの新書です。どうぞご笑覧くださいませ。スピンアウト企画にDVD教材「フィードバック入門」、研修、通信教育もあります。こちらもどうぞご笑覧ください。
     

   
『フィードバック入門』スピンアウト企画
https://www.php.co.jp/seminar/feedback/
    
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おかげさまで10刷重版出来。「駆け出しマネジャーの成長論」は、「実務担当者」から「新任管理職」への役割移行をいかに進めるかを論じた本です。「脱線」をふせぎ、成果をだすためには「7つの課題」への挑戦が必要であることを解説しています!全国の管理職研修で用いられています。どうぞご笑覧くださいませ!
  

  
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「マネジャーになる」 研修:プレイヤーからマネジャーへの移行期支援プログラム
https://rc.persol-group.co.jp/seminar/become-a-manager.html
    
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Diamond Transition Program for Freshers(オンライン新人研修)
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短時間&動画で学べる 部下育成スキル・解説動画
https://jinzai.diamond.ne.jp/items/000HD6260/

    
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これまで税務・法律の観点からしか語られなかった「企業合併(M&A)」の問題に対して、ひとと組織(人材開発・組織開発)の観点からアプローチし、シナジーを生み出す可能性を考えます。
  
M&Aという「巻き込まれ事故」に関わってしまった経営企画・人事・現場の管理者・リーダーの皆様にぜひお読み意いただきたい一冊です!
  

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拙著「経営学習論」の増補改訂版が、東京大学出版会より刊行されました。新たに「リーダーシップ開発」の章を追加し、カバーの装いも変わっています。人材開発の基礎的な理論を体系的に学べる一冊です。どうぞご高覧くださいませ!
        

    
   

      
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「組織開発の探究」HRアワード2019書籍部門・最優秀賞を獲得させていただきました。「よき人材開発は組織開発とともにある」「よき組織開発は人材開発とともにある」・・・組織開発と人材開発の「未来」を学ぶことができます。理論・歴史・思想からはじまり、5社の企業事例まで収録しています。この1冊で「組織開発」がわかります。どうぞご笑覧くださいませ!
    

     
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中原研究室のTwitterを運用しています。すでに約41000名の方々にご登録いただいております。Twitterでも、ブログ更新情報、イベント開催情報を通知させていただきます。もしよろしければ、下記からフォローをお願いいたします。
   
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