2023.6.19 18:11/ Jun
僕らは「人事」なんだから、自分で、自分に1on1できるよね? 自分で自分にフィードバックしなよ!
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ついせんだって、ビジネスパーソンが数多く集まる会合で、事業部につとめるある方が、こんなご発言をなさっていました。
「うちの人事は、事業部に、1on1をしろ、と言うくせに、自分達が、1on1をやらないのです。人事は、自分たちのことを、”例外”にするときがあります。人事部は、なんで1on1やらないの、と聞いたら、わたしらは、人事だから、と答えられました。自分達は、人事なんだから、わかってる。自分で、自分に1on1できる、ということらしいのですが、それは本当ですか?」
それを聞いていた人事部の方が、こんな風に続けます。
「人事部の中には、たしかに、そういう雰囲気のある会社もありますよね。わたしたちは、人事部だから、わかってるし、できるよね。必要に応じて、自分で、自分に振り返りができるし、自分で自分に1on1できるよね、と思っていて、それを言い訳にしている節がありますね。人事部が忙しいことも、その理由の一つなのですが」
この話題は大変盛り上がり、次の方、次の方と発言が、続きます。
「わたしは事業部から、人事に異動してきたのですが、最初に、人事部内にフィードバックがないことに、びっくりしました。それまでいた営業部隊は、かなり濃密にフィードバックがありました。人事部経由で、フィードバックの研修も受けました。でも、人事部では、皆無。忙しいから、自分のことは、自分でやってね。フィードバック、自分でできるでしょ、みたいな感じです」
「うちの会社では、人事部は、エンゲージメントのスコアが低いのです。でも、それにたいした関心も持っていないようです。組織調査のフィードバックも、あまり熱心にやっていません。他の部門には、エンゲージメントの対策を打て、と言っているのに、自分達の部門は、「人事だから、しょうがない」と諦めているようにも見えます」
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もちろん、ここに記した数々の意見は、一般的に言えることではないかもしれません。1on1に熱心な人事部も、フィードバックをきっちり行っている人事パーソンも、エンゲージメントが馬鹿高い人事も、あることでしょう。 そんな人事部を、わたしはたくさん知っています。
しかし、正直びっくりしました。
人事は、自分たちを「例外」にする
ないしは
人事は、自分たちの「育成」をしていない
あるいは
人事は、自分たちの「組織」をケアしていない
という意見が「一定の共感を」もって、多くのビジネスパーソンにうけとめられたことが、わたしにとっては「衝撃」でした。
もうね、腰が砕けて、ウン○、漏れちゃうかと思った。
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ひとびとの興奮は止まりません。
ある人事部の方々は、こうおっしゃいます。
「人事は、社員の育成をまず第一に考えます。その結果、どうしても、自分たちの育成を「後回し」にしてしまうところがあるかもしれません」
「人事のなかには、自分たちは人事部だから、わかっている。自分たちは、自分たちのつくりだした人事施策の対象者ではない、という思いがあるように思えますね」
こういう反論もあります。
「人事は、他者の成長を見守る仕事なので、働きがいをもって働いている人が多い印象をもちます。ただ、エンゲージメントという概念が、ちょっと自分たちのふだんの仕事に対する気持ちをはかる指標として適切なのか、といわれると、どうも違うな、という感覚を持ちます。
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実際のところ、何が本当かはわかりません。
これはN=20、N=30のお話しかもしれません。
皆さんのご意見を伺えたとしたら、うれしいことです。
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ちなみに、この問題に関連する「私自身の思い」を書きます。
わたしは、人材開発(ビジネスパーソンの学び)の研究をしていますが、もう20年以上前から、ひとつ決めていることがあります。
それは、
わたし自身が「学ぼう」という気持ちが薄れたときには、潔く、人材開発(大人の学び)という研究テーマを捨てるしかない
ということです。
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あなたは、他者に「学べ」という。
そういうあなたはどうなのだ?
あなた自身は「学んで」いるのか?
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あなたは、赤の他人に「振り返れ」という。
そういうあなたはどうなのだ?
あなた自身は「振り返って」いるのか?
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あなたは、大の大人に「挑戦せよ」という
そういうあなたはどうなのだ?
あなた自身は「挑戦しよう」としているのか?
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まだまだ十分とは言えませんが、おそらく、この20数年、このことだけは、折に触れて、常に意識して仕事をしてきたつもりです。
人材開発の研究者である、私自身が、ひとびとに放った言葉のひとつひとつは、すべて「私自身」に、いわば「ブーメラン」のように返ってきてしまうのです
あなたは、わたしに「学べ」という。
そういうあなたは「学んでいる」のか?
と。
それがかなわないときには、わたしは覚悟を決めるほかはないでしょう。
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今日は、人事パーソンの学びとキャリアについて書きました。
くどいようですが、今日の内容が、どの人事部にあてはまるとは思っていません。
ただただ、びっくりした一日でした。
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あんた、人事なんだから、わかってるよね。自分で、自分に1on1できるよね?
人事部内にフィードバックがない、は本当?
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それで人的資本経営って、言って、それで、勝てるの?
そして人生はつづく
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「中小企業の人材開発」(中原淳・保田江美著、東京大学出版会、2021年)マニアックなガチ・学術研究書なのですが、発売10日で重版出来となりました。ありがとうございます。中小企業の人材開発メカニズムに接近を試みています。どうかご笑覧くださいませ!
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