2023.4.3 07:42/ Jun
この世には、二種類の人しかいません。
「成長した人」しか信じない人
と
「人が成長すること」を信じる人
です。
この二つは似ているけど「全く別物」です。
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管理者は、一般に、「ひとにまつわる潜在的な理論(implicit person theories)」というものをもっているといわれています。ここで「理論」と言っていますが、それは公式に科学的に追求されたものではありません。
むしろ、ひとびとが、これまでの経験のなかで蓄積してきた「持論」ないしは「フォークセオリ(folk theory : ひとびとの理論)」に近いものです。それを「ひとにまつわる潜在的な理論」、略して「IPT」と呼ぶ場合があります。
たとえば、
ひとは、生まれつき、決まっている
とか
ひとは、そうそう変わらない
とか
ひとは、他者の助けを得て、変わることができる
といったものが「IPT」の一角です。
持論ないしはフォークセオリーは多岐にわたりますが、一般によく知られているのが、「人間の属性は生まれつきで変えられない」という理論です。これを「実体説」とよびます。一方、「個人の属性は伸ばすことができる」という立場のことを「漸進説」といったりします(Heslin et al 2006)。
研究では、3つのことがわかっています(Heslin et al 2006)。
1)「人間の属性は生まれつきで変えられない」と思っているマネジャーは、従業員へのコーチングをしない
2)マネジャーのもっている持論によって、コーチングへの従業員の評価は変化する(実体説のコーチングの方が評価は低い・・・だって、変わることなんて、信じてないんだから・・・)
3)マネジャーの有する「実体説」を「漸進説」に書き換えることができれば、従業員へのコーチングの質があがる。
要するに、マネジャーの「ひとにまつわるマインドセット」によって、マネジャーは従業員を喜んで助けるかどうかを決めている、ということですね。そして、それは不可能ではないけれど、なかなか書き換わらない。
あなたの上司は、「実体説」の信者ですか? それとも「漸進説」の持ち主ですか?
▼
今日は、マネジャーのもつ知能観って、結構、部下育成を決めちゃうね、というお話をしました。
根っこが深いのは、こうした「知能観」は、一朝一夕に出来たものではない場合が多いということです。
長くなるので話を「はしょり」ますが、それは、管理者が子どもの頃、どういう家庭に生まれ、どういう思春期を過ごし、どのような教師に出会い、どのような会社で、どのような上司に育てられたかが、強く影響します。それを後から変えることは難しいが、痛みを伴うケースが多い、ということだと思います。
願わくば、
「成長した人」しか信じない人
ではなく
「人が成長すること」を信じる人
でありたいものですが、いかがでしょうか?
あなたは、「実体説」の信者ですか? それとも「漸進説」の信者ですか?
そして人生はつづく
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Diamond Transition Program for Freshers(オンライン新人研修)
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