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2022.12.23 08:33/ Jun

大学生が「対話」をファシリテートする授業

 対話をファシリテートする授業
      
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 中原ゼミ・学部3年生(4期生)は、今年から1年半かけて、
  
 1.3人がチームになって
  
 2.自分たちでクライアント組織をさがし
   
 3.クライアント組織の組織状況を見える化して
   
 4.自ら人材開発・組織開発を実践し
  
 5.取り組みを評価する
   
 というプロジェクトを実施しています。学生の希望やプロジェクトの趣旨に賛同いただき、学生を受け入れてくださっている企業、組織の皆様には、心より御礼を申し上げます。本当にありがとうございます。
  
 かなりハードルの高いプロジェクトではありますが、1年半かけて、何とか完走までこぎ着けたいと思います(大学院のプロジェクトでは、内容的ハードルをあげ、しかも半年で到達しなくてはなりません)。
  
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 ここ数回の授業では、授業の合間を見つけて「対話をファシリテートする」という演習を行っています。
   
1.7人程度のグループを組んで、ひとりのファシリテータのもとで、10分弱の対話を行う
   
2.円陣の外部には観察役の学生たちが7名程度おり、対話の内容やファシリテータの発言にフィードバックを行う
  
 といったものです。
     
  
  
 数回これを順々に繰り返していますが、課題はまだまだあるものの、ようやく「対話すること」「対話をファシリテートすること」の感覚がつかみかけてきているな、という印象を持ちます。
   
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 学生たちの対話を見ていると「ひとつの事実」に気づかされます。
 
 俗には、よく、ファシリテータといいますと
     
 1.発言を引き出す
 2.発言を要約する
 3.発言を比較する
 4.発言を整理する
 5.決断を促す
   
 などの行動が注目されがちです。これらの内容にも、もちろん、課題はたくさんあります。しかし、これらに関しては、学生たちは、そこそこ見よう見まねで、とてつもなく緊張しながら、何とか、かんとか、こなすことができます。
  
 それでは、学生がもっとも苦手としているものは、何か?
     
 それは上記の項目のなかにはありません。
   
 それは
  
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 会の冒頭に「話し合いのテーマ」を提示し、皆の「納得感」を得ることです。
   
 別の言葉で申し上げるのなら、
     
 1.自分たちの経験・意見を持ち寄ることのできるテーマで、
   
 しかも、
  
 2.みんなで対話することに値する「問い」をつくること
  
 が最大の伸びしろです。
   
 つまり、対話の会のもっとも「しょっぱな」が、なかなかうまくいかない。「テーマが曖昧」で「えっ、何について、対話したらいいんだっけ」となってしまったり、「うーん、目的がみえない」といったような「みんながノレないテーマ」を提示してしまったり、「自分の経験や感想を持ち寄れないようなテーマ」を掲げてしまったりします。
      
 結局、何の目的で、何について対話しているのか?
    
 がわからなくなる、といったことがよく起こります。それでも、最近では、だんだんとスキルアップしてきましたが、ここが大きな「伸びしろ」であると考えています。
  
 授業では、人材開発や組織開発の知識も、ある程度教えていかなければならないので、こればっかりやっているわけにはいかなないのですが、もう少し「対話をファシリテートする授業」も続けてみようと思っています。
  
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 12月22日・・・今年のゼミはすべて終了しました。
 来年も、何が起こることやら。
  
 そして人生はつづく
   
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【おまけ】
 中原ゼミ5期生の皆さんと。りょうへい、誕生日、おめでとう!
   
 

 ゼミ全体では、クリスマス会でした。3期生(4年生)から6期生(ゼミ配属が決まったばかりの1年生)までの有志が参加しました。それにしても、4世代集まると、中原ゼミのゼミ生は、約80名です。カオス。企画者の皆様、お疲れ様でした。
 
 
      

      
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