2021.11.4 08:27/ Jun
キャリアの後半とは「引き算」である!?
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最近、書架が満杯になってしまい、暇を見つけては本の整理をしています。
書架の追加や、倉庫を借りることも考えたのですが、しばらく考えてやめました。それをすればキリがない、と思ったのです。
むしろ、これを機会に考えることにしたのです。
自分が最後まで持っていたい本とは何なんだろう?
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考えてみれば、これまでの僕は、「増やすこと」ばかりを考えてきました。誰よりも本を読み、論文を読む。誰よりも「知識」を増やす。
本の発注は、年間で三桁を超え、とにかく読む、とにかく増やすをモットーにしてきました。
畢竟、書架はすぐに満杯になり、一時は、新たに借りた研究室にそれを収容してきました。
しかし45歳を超えたあたりから、こうした仕事の仕方にも、疑問を持つようになりました。
実は、僕は、若い頃から、自分の仕事人生を2つに分けて考える「キャリア前半・後半理論!?」を、ひそかに唱えていたのです。
曰く、
キャリアの前半は「25歳から45歳」
キャリアの後半は「45歳から65歳」。
自分の仕事人生を大きく分けて、それぞれを考えよう。
自らも、キャリアの前半を終え、後半に入るに至り、すこし自分の仕事のあり方を考え始めるにいたったのです。
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キャリアの後半をいかに生きようか?
これからの20本を増やすのではなく、減らすことが大事なのではないか?
自分の作品も、少なくてもいいので、より理論的、思弁的なものを追求するべきなのではないだろうか?
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実際に、そんなことを考えながら、満杯になってしまった書架を見つめ、本を整理してみると、
1.少なくとも10年は手に取ってすらいない本
2.時代遅れになって、もはや情報源として意味をなさない本
3.かつての自分には必要だったけれど、もう必要になることはない本
など、たくさんの不要な本が目にとまりました。
かくして、最近は、暇を見つけるたびに、本を少しずつ減らすことにチャレンジしています。体感では、ほぼ半分くらいには減ったと思います。
「自分が最後まで持っていたい本」を見いだす旅は、もう少し続きそうです。
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今日は、書架の蔵書のことを書きました。
今日の記事では、本のことを「話題」にしましたが、この主旨は、おそらくそれだけにとどまらない、のかもしれない、とも思います。
キャリアの後半に至り、本だけでなく、自らがとるべき行動も選ばなくてはならないのです。
キャリアの後半では「何をやるか」も重要ですが、「何をやらないか」を見いだすことは、より重要な気がします。
僕はもともと「自分のやりたくないこと」は外科医・大門ミチコ風に「いたしません!」とお断りしてきましたが、さらに、それを徹底していきたいと思います。
「何をやるか」をきっちりやり切るためにも、「何をやらないか」を徹底することだと、思います。
嗚呼、キャリアの後半は「引き算」ではないか、と思うのです。
そして人生はつづく
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