2021.9.29 07:56/ Jun
ひとは、生きていくなかで、自らが「果たす役割」を徐々に変えていきます。
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時折、僕は、こんなことをぼーっと考えます。
自らの発達的段階、そして、周囲からの期待、状況の変化に応じて、ひとは担うべき「役割」を変えていく。
これまで職場の新人だったひとが、新卒社員の参入により、メンターになる。
これまでメンバーのひとりであったひとが、チームリーダーに抜擢される。
これまで「評価される側だったひと」が、管理職になり「評価する側」になる。
これまで子どもを持っていなかったひとが「母親・父親」になる。
これまで父親・母親だったひとが、これからは「祖父・祖母」になる。
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このように、ひとは、生きていくなかで、様々な「仮面」をつけかえていくものです。
このとき重要なのは、変わるべきときは、しっかりと準備をおこない「ちゃんと、生まれ変わること」です。仮面を付けかえる、その前と後、その瞬間こそが重要です。
もちろん、最初のうちは、新たな環境、新たな役割、新たな仮面には違和感を感じるときがあるかもしれない。最初はうまくはいかない。
しかし、そこで踏ん張って、いかに変わることができるか。学び直すことができるのか。そこが、新たな生活を続けていくうえで、そのQOL(Quality of Life)を高めるうえで重要です。
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ここで「しっかり」と「役割を変える」「生まれ変わること」ができなければ、のちのち、ややこしい事態が生まれます。
たとえていうならば、「これまで小学生だった子どもが、中学生になるとしましょう。
そのとき、正しい「生まれ変わり」とは、そのものズバリ「小学6年生から中学1年生になること」です。
しかし、ヘタをうってるプチ残念な「生まれ変わり」とは、
小学6年生から、中学1年生、中学2年生になりきれず、小学7年生、小学8年生をつづけてしまう事態
です。小学6年生と中学1年生は、実質は1年、数ヶ月しか変わらないのです。しかし、見えている風景も、そこに広がる現実も、扱う知識も、かなり違う。どのように振る舞わなければならないか、も相当異なる。
この事態、相当、ややこしい。だって、中学校に小学7年生、小学8年生がランドセル背負ってウヨウヨしているんですから。
最悪の場合、高校1年生になったのにも関わらず、小学10年生を続けているひともいる(笑)
もっともっと最悪の場合、社会人にもなって小学20年生を続けているひともいる。
アチャパー。
(※小学生のみなさんを貶めているわけではありません。あくまで喩えですので、おゆるしください。小学生のみなさんは、今日も、明るく楽しく学んでくださいね。)
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今日は、役割移行について書きました。
あなたの周囲には、生まれ変わりにつまづいて、小学7年生を続けているひとはいませんか?
あなたは「生まれ変わり」を怖がるあまり、小学7年生でランドセルを背負って、中学校に行こうとしていませんか?
そして人生はつづく
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中原研究室では、一般社団法人ピアトラストさんとの共同研究で、相互称賛アプリ『Peer-Trust(ピア・トラスト)』の研究を行っています。
相互賞賛アプリ「ピアトラスト」が導入された職場では、職場のメンバー同士が、お互いの日々の仕事を観察し、そこにキラリと光るものがあったときに「称賛カード」というものをメッセージとともに送りあいます。1カ月間は無料トライアルだそうです。ご興味があえば、ぜひ、ご利用くださいませ。
強みの自己認知と意欲を高める『ポジティブ1on1』
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000059483.html
仲間から実際に認められた行動のデータから、自身の強みと職場での関係を定期的に把握できるレポーティング機能も追加されました。職場における相互称賛を、自分の強みの発見と目標設定に役立てられます。
自身の強みと職場での関係を定期的に把握できるレポーティング機能も追加!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000059483.html
あなたの会社のリーダー・管理職は「部下の強み」を観察できますか?:相互賞賛アプリ「ピアトラスト」が示唆する「リーダーの条件」とは?
https://www.nakahara-lab.net/blog/archive/12062
ピアトラストお問い合わせ
https://www.peer-trust.com/contact/
ピアトラストの効果まとめページ
https://www.peer-trust.com/research/2020/
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中原研究室のTwitterを運用しています。すでに約34000名の方々にご登録いただいております。Twitterでも、ブログ更新情報、イベント開催情報を通知させていただきます。もしよろしければ、下記からフォローをお願いいたします。
中原淳研究室 Twitter(@nakaharajun)
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