あなたの会社の事業部人事のみなさんは「他社・他職場の人事施策」をケーススタディできていますか？
　　　
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　ここ数日、中原研究室 × ダイヤモンド社さんで行っている共同研究の話題【事業部人事の研究】のお話をさせていただいております。
　　　　　　　
　事業部人事とは､「本社への貢献というよりも、個々の事業の進展に貢献する人事のこと」であり、象徴的に表現すれば、「事業部に席をおき、事業部員を、ひとと組織の観点から支える人事」に従事なさっている方のことです。
　　　　
　事業部人事のみなさんが、どのような行動を行えば、どのようなかたちで事業貢献できるか
　　
　を明らかにすることが、この研究の目的です。
　　
　昨日は「事業部人事の方々が、事業部長の信頼を得なければ、事業への貢献はおぼつかない」という話題を書かせていただきました。これまでの記事は下記です。
　　
「事業に貢献する人事」の達成を左右しちゃう「バカデカ要因」とは何か？
https://www.nakahara-lab.net/blog/archive/13320
　　　
外資系企業と日本企業、事業部人事の「仕事の中身」の「違い」は何か？
https://www.nakahara-lab.net/blog/archive/13310
　　　
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　さて、昨日の記事を書いたあと、これまでにも懇意にさせていただいているパーソル総合研究所の渋谷和久社長からご連絡をいただきました。
　　　
　渋谷さんのご質問は、
　　
「事業部長への信頼は、どういうひとならば、獲得できるのですか？」
　　
　というご質問であったと認識しています（笑）。
　　
　了解です。
　　
　事業部人事のみなさんのパーソナリティ的なものは､今回の調査では取得しておりませんでしたので、「行動」にフォーカスをあて、分析をしていた見た結果が下記です。あまり面白い結果だとは思いませんが、「ま、そうだろうな」とおもうことが表現されています。下記は階層的重回帰分析の結果を簡便に図示したものです。
（10分程度で行った、ブログ用の簡易分析ですので、そのようなものだと思って結果を解釈してください）
　　　
　　
　　
　一目しておわかりのように、「事業部長の信頼獲得（左）」に影響を与えるのは「事業部長と打ち合わせを頻繁に行い、彼らの意向を情報収集できているかどうか（右上）」と「他者・他職場の人事施策事例を、どれだけ知っているかどうか、情報収集できているかどうか」ということです。
　　
　要するに「事例の引き出し」をたくさんもって（つまりは・・・ケーススタディができていて）、コンサルティング的な仕事を行えている事業部人事の方々が、事業部長からの信頼を得ている、ということになりますね。ま、そりゃ、そうだね。頼りになるもんね。
　　
　逆にいうと、他者・他職場の人事施策について勉強不足で、かつ、事業部長と話すらできていない方々は、厳しい、ということですね。
　　
　ここ数年、僕が関与する大学院の授業「人材開発・組織開発1」、慶應MCC「ラーニングイノベーション論」、パーソル総研さんの人事プロフェッショナル向け講座（リーダーズフォーラム）などで「引き出しの中に、たくさんの事例をもってくださいね」と連呼しておりましたので、それが支持された結果がでて、よかったです。うそついてないでしょ（笑）

　というわけで、以上でした。
　渋谷先生、いかがでしょうか？
　めっちゃアイオープナーな結果ではないとは思いますが、及第点をいただけますでしょうか？（笑）

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　今週は事業部人事の研究について、書いてきました。
　　　
　あなたの会社の事業部人事のみなさんは「他社・他職場の人事施策」をケーススタディできていますか？
　　
　あなたの会社の事業部人事のみなさんは、事業部長と組んで、ひとと組織の課題にタックルできていますか？
　　
　そして人生はつづく
　　
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中原研究室では、一般社団法人ピアトラストさんとの共同研究で、相互称賛アプリ『Peer-Trust（ピア・トラスト）』の研究を行っています。
　　　　　　　
相互賞賛アプリ「ピアトラスト」が導入された職場では、職場のメンバー同士が、お互いの日々の仕事を観察し、そこにキラリと光るものがあったときに「称賛カード」というものをメッセージとともに送りあいます。１カ月間は無料トライアルだそうです。ご興味があえば、ぜひ、ご利用くださいませ。
　　　　　
強みの自己認知と意欲を高める『ポジティブ1on1』
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000007.000059483.html
　　　
仲間から実際に認められた行動のデータから、自身の強みと職場での関係を定期的に把握できるレポーティング機能も追加されました。職場における相互称賛を、自分の強みの発見と目標設定に役立てられます。
　
自身の強みと職場での関係を定期的に把握できるレポーティング機能も追加！
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000009.000059483.html
　　　
あなたの会社のリーダー・管理職は「部下の強み」を観察できますか？：相互賞賛アプリ「ピアトラスト」が示唆する「リーダーの条件」とは？
https://www.nakahara-lab.net/blog/archive/12062
　　　　
ピアトラストお問い合わせ
https://www.peer-trust.com/contact/
　　　
ピアトラストの効果まとめページ
https://www.peer-trust.com/research/2020/
　　　　
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中原研究室のTwitterを運用しています。すでに約34000名の方々にご登録いただいております。Twitterでも、ブログ更新情報、イベント開催情報を通知させていただきます。もしよろしければ、下記からフォローをお願いいたします。
　　　
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