NAKAHARA-LAB.net

2005.8.30 02:19/ Jun

不釣り合い

 僕のipodはナツメロ満載だという話をした。
 先日、地下鉄でいつものようにipodでナツメロを聞いていたら、目の前のカップルが、突然、「いちゃつき」はじめ、「ベロチュー」はするわ、「いやーん、もうどうにでもしてワールド」に入り出した。
 「オイオイ、それはやりすぎだろ」と若干思ったけれど、もう誰も止められない。
 最近の若い奴はケシカラン! – 車内にはそんな雰囲気が漂っていたけど、僕を含め、みんな見て見ぬふりをしていた。
 それにしても、あまりにも長い。まだ続いている。ここはカリブ海か?、、、否、地下鉄車内だよなぁ。
 そのうちに、「見て見ぬふり」の「目をよけておく場所」がなくなってしまい、どこに目をやったらいいかわからなくなった。よわったなぁ、と思ったその瞬間、僕のipodは、新しい曲の演奏をはじめた。耳に飛び込んできたのは、植木等の「スーダラ節」だった。

 ちょいと一杯のつもりで飲んで
 いつのまにやらはしござけ
 気がつきゃ、ホームのベンチでごろ寝
 これじゃ、カラダにいいわきゃないよ
 わかっちゃいるけど やめられない
 あっそれ!
 スイスイスーダラタッタ
 スラスラスイスイスイ
 
 スイスイスーダラタッタ
 スラスラスイスイスイときたもんだ

 視覚は「チョメチョメワールド」である。しかし、聴覚は「スラスラスイスイスイ」。なんか、その取り合わせが、あまりにも不釣り合いで、爆笑したくなるのをこらえるのがやっとだった。。
 まさか「チョメチョメカップル」は、目の前の男が「スーダラ節」を聞きながら、視覚と聴覚の不釣り合いに、笑いをこらえているとは思うまい。
 でもね、若いのは良いことだ。
 大いにやれ。

ブログ一覧に戻る

最新の記事

2024.12.8 12:46/ Jun

中原のフィードバックの切れ味など「石包丁レベル」!?:社会のなかで「も」学べ!

なぜ「グダグダなシンポジウム」は安易に生まれてしまうのか?

2024.12.2 08:54/ Jun

なぜ「グダグダなシンポジウム」は安易に生まれてしまうのか?

2024.12.2 08:12/ Jun

【無料カンファレンス・オンライン・参加者募集】AIが「答え」を教えてくれて、デジタルが「当たり前」の時代に、学生に何を教えればいいんだろう?:「AIと教育」の最前線+次期学習教育課程の論点

2024.11.29 08:36/ Jun

大学時代が「二度」あれば!?

「人事界隈」にあふれる二項対立図式の議論は、たいてい「不毛」!?

2024.11.26 10:22/ Jun

「人事界隈」にあふれる二項対立図式の議論は、たいてい「不毛」!?