2007.10.22 07:45/ Jun
赤尾勝己編著「生涯学習理論を学ぶ人のために」を読んだ。いわゆる「成人教育学=大人を対象にした教育学」に関連する、様々な理論を、丁寧に解説した良著。
下記の目次にあるように、その内容は網羅的である。
アンドラゴジーのノールズから、批判教育学のフレイレ、ジルー、経験学習のコルブ、果てには活動理論のエンゲストローム、知識創造理論の野中郁次郎までをカバーしている。
1 成人教育学―M.ノールズの理論をめぐって
2 フェミニズム教育学
3 意識化理論―P.フレイレの成人識字教育をめぐって
4 変容的学習―J.メジローの理論をめぐって
5 生涯発達―物語としての発達という視点
6 経験学習―D.A.コルブの理論をめぐって
7 状況に埋め込まれた学習
8 活動理論・拡張的学習・発達的ワークリサーチ
9 知識を創る学習―知識と学習のマネージメント
もちろん、これらの諸理論の多くは「生涯学習」のために構築されたものではない。しかし、大人の学習を語る上では、それぞれの視角から貴重なヒントを提供する。本書では、それぞれの理論的立場から、生涯学習の将来の立ち位置を構想する、という内容になっているように思う。
近いうちに、これらを「肴」にして、理論間の布置を考える勉強会を開催しようと思う。
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