2020.5.25 08:01/ Jun
※5月26日(火曜日)のブログはお休みです! また明日お会いしましょう!
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緊急事態であればあるほど、組織には「センスメイキング(腹落ち)」が求められる
あなたの組織には「ウィズコロナをどうサバイブするか」についての「センスメイキング(腹落ち感)」がありますか?
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せんだって、大学院生さんたちの読書会に混ぜていただいて、「センスメイキング」について改めて学ぶ機会がありました(レジュメは島田徳子さん作成、感謝!誘ってくれた新村さん、大学院生の皆様、ありがとうございます!)。
ここで「センスメイキング」とは、端的にいえば「現状についての腹落ち」とお考えください。カールワイクという研究者が打ち立てた理論で、とても有名な理論です。
組織の構成メンバーが、いかに「環境と自己のかかわり」を考え、「現状をどのように認知し」、「腹に落ちているのか」ということが「センスメイキング」だと考えていただければと思います。
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センスメイキングにおいて重要なのは、下記の3つのプロセスだと言われています。
1.【現状認知】
まずは、予測不能の緊急事態において、まずは経営者が「現状をどのように」把握しているのか?
そのことによって・・・
2.【現状の解釈】
組織の構成メンバーが、「現状の解釈」について、足並みをそろえ、意味づけを一致できているのだろうか? 経営者は、組織が、今、何に直面し、これからどうなっていくかについてのストーリーを語り、それが「腹落ち」できているかどうか
3.【行動の実行】
組織は、1と2の過程を通して、現状についての行動をとれているだろうか。
ということですね。
たとえば、多くの企業・組織は、いま、「新型コロナウィルスの感染拡大」という「100年に1度の災害」に直面しているのですが、先ほどの3点を敷衍するならば、下記のようになるでしょうか。
「新型コロナウィルスの感染拡大」においての「センスメイキング」とは、
1.【現状認知】
「100年に1度の災害」によって、現状はどのようになっており、これからどうなっていくのかについて、経営者が何を認知しているのか?
2.【現状の解釈】
組織のメンバーは「100年に1度の災害」をどのように解釈し、それが「腹に落ちているのか」。組織の経営者は、向こう1年ー2年、組織が何に直面し、これからどのように行動していくかについてのストーリーを語っているか。それが「腹落ち」しているのか?
3.【行動の実行】
組織は、1と2の過程を通して、現状について行動をとっているのかどうか
ということです。
そのなかに、緊急事態であればあるほど、組織のなかには「現状認識」についての認知が「ぬるく」、「ゴタついて」きます。要するに、組織メンバーによって、その認知が異なり、足並みがそろわない。
また、僕が、この数ヶ月よく思っているのは、
ひとは危機に陥ると、「希望的観測」と「現実に起こっていること」の峻別がつかなくなるのだな
ということです。
経営者やリーダーであるならば、マインドフルな状態(曇りのない状態)で、冷静に現場を見つめ、将来を認知しなくてはなりません。【現状認知】がうまくいかないのに、【現状の解釈】や【行動の実行】がうまくいくわけはありません。
要するにかくして、組織のなかに「センスメイキング(腹落ち感)」が失われてくるのだと思います。
そんなときこそ必要なのは、
1.経営者・管理者・リーダーが、曇りなく現状を見つめること
2.組織メンバーに働きかけ、ストーリーを語り、足並みをそろえていくこと
3.優先順位をつけて、実行していくこと
なのかな、と思います。
こんなときに脳天気に、精神論に繰り出すリーダーがいたとしたら、メンバーのなかには動揺が走ると思います。
「緊急事態が終わったから、おけまる!」
「みんな大変だったよねー、こっからはいつもどおり、いきまっしょい!」
じゃないんですYO(笑)。
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緊急事態宣言は、本日、おそらく、解除の予定のようです。
しかし、緊急事態宣言は解除されたとしても、新型コロナウィルスが「いなくなった」わけではありません。
新型コロナウィルスは、わたしたちと「ともにある」のです。
むしろ「緊急事態宣言解除」は、わたしたちが「ウィルスと、長く、ともにあること(ウィズコロナ)」に腹をくくった「はじまりの日」ではないでしょうか。経済的な打撃を避けつつ、いかに感染拡大を広めないか・・・これから手探りの生活が続きます。
また、新型コロナウィルスの経済的影響は、今後1年以上にわたる、という予測もあります。また、いつ、第二波・第三波がくるかはわかりません。
そんな「100年に1度の緊急事態」である「今」だからこそ、組織のなかに「センスメイキング(腹落ち感)」が必要なのだ、と僕は思います。
そして人生はつづく
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