2020.4.13 08:49/ Jun
せんだってのブログから同じことを何度も申し上げておりますが、
学校とは「学び」を提供する場というだけではありません
むしろ
学校とは「社会生活」を営む場であり、友人などとの「つながり」を実感できる場
でもあります。
最近、とても気になっている問題が、大学生の「こころのケアの問題」です。
といいますのは、彼らのなかには、とりわけ田舎から都会に上京してきた学生などで、下記のような状況に追い込まれているひとも少なくないからです。わたしは田舎出身の学生で、バイトで苦労したこともあるため、なおさらそう思うのかもしれません。
今の大学生のなかには、
授業はない
大学に行けない
学べない
サークルできない
外に出れない
友達にあえない
出会いがない
やることない
バイトはない
だから金はない
親にも頼れない
親も結構厳しそう
人目があるから
帰省もできない
といった学生が少なくないように思います。
これに関して、経済的な問題に関しては、昨日、NHKでも問題提起がなされていました。
感染拡大でバイト収入減少 大学生など経済的不安4割に
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200412/k10012382731000.html
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学校に授業がなくなり「学び」からも阻害され、かつ「ソーシャルなつながり」からも隔絶され、かつ、経済的にも「詰んでいけば、そこに広がるのは「こころのケアの問題」ではないかと思います。
わたしは心理学が専門でも、臨床が仕事でもありませんが、20年弱の教員人生で直感的にそう思います。
新型コロナウィルス感染拡大は「短距離走」ではなく「長距離走」である、と喝破したのは、京都大学の山中教授です。
「長距離走」を走り抜くために、「こころのケアの問題」に対する対処を強めていかなくてはならないのではないか、と思っています。
なお、この問題に関しては、東大の学生相談所が情報発信を行っているのを発見しました。
新型コロナウイルス感染症に関連する対応について:学生の皆様へ
http://dcs.adm.u-tokyo.ac.jp/scc/scc-info/1203/
今後、ストレスコーピングや、マインドフルネスの利用など、様々なことを行っていく必要があるように思います。
大学が、どんな事情があるにせよ、まずもって「誰」を大事にしなければならないか、を考えれば、そのような取り組みは、さらに力が入れられてしかるべきでしょう。
ゼミ生にはオンラインで逢うたびに
絶対に「孤独」になるな
オンラインで「つながり」を自らつくれ
と申し上げています。
たとえばゼミの最初やランチタイムに、「オンラインランチ会」などをやるのも、ひとつの手でしょう。ささいなことでもいいから、はじめるにこしたことはありません。
ここ最近、オンライン合宿やら、オンライン授業やら、なんやらかんやら、「オンラインおじさん」化しておりますが(なりたくてなっているわけではない、泣)、それは何も、「学び」や「人材開発」の将来のためだからではなく、こういう理由があるからです。
100年に1度の緊急事態を乗り切るためには、問題が顕在化しない前に、ただちに「決断」し、問題を封じ込めるためなら、利用できるものは、何でも利用すればいいのだと思います。
孤独になるな
つながりをつくれ
この心配が杞憂で終わることを願っています。
そして人生はつづく
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