2020.4.10 07:28/ Jun
逆境だからこそ「フルスロットル」で貢献する
人材開発の「研究」をとめるな
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このところ、このブログは、オンライン授業、オンラインゼミの話題が多くなっていました。わたしのつとめる立教大学経営学部では、経営学研究科 リーダーシップ開発コースの授業が4月4日から、経営学部の授業が4月9日からオンラインでスタートしています。
僕の主宰する中原ゼミも4月9日に初回ゼミをキックオフしました。初回ゼミなので様々な課題はありつつも、何とか、無事にスタートできたことを、嬉しく思っています。
授業は「学び」を提供しているだけではありません。
授業は「学生同士のつながり」も提供しています。
ゼミ生には、
このご時世、「学生同士のつながり」を絶つな
絶対に「孤独」になるな
と申し上げました。
それぞれに声をかけあい、チームで何かを成し遂げるなどして、どうか、この難局を乗り越えていただければと思います。
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ところで、新型コロナウィルス感染拡大という逆境にめげず、こうした「教育」の革新を進めるだけでなく、いわゆる「研究」の方も、新たなプロジェクトが、立ち上がってきました。「学びをとめるな」もさることながら、「研究をとめるな」も大事なことなのです。
圧倒的逆境に負けず、わたしのゼミ生、寄附研究部門のスタッフが中心となり、突貫ではあるものの、しかしながら、社会貢献のできるような緊急研究プロジェクトをスタートさせはじめているのです。もちろん、すべてのプロジェクトは、オンラインでのやりとりです。
今日は、それらを2つご紹介させていただきます。
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ひとつめのプロジェクトは、
いわゆる「オンライン面接の効果性」に関係するプロジェクト
です。
現在、ウィルス感染拡大が進み、多くの企業の就活が「オンライン面接」に移行しておりますが、そこには多くの課題も生まれてきているようです。
そのようななか、
対面型面接と比較して、オンライン面接の実践実態と効果性を明らかにするプロジェクト
をはじめることになりました。
こちらは、学部生4年生の柴井伶太さん、佐藤智文さん、中原で行っている研究プロジェクトで、もうそろそろ実査がはじまります。プロジェクトのキックオフは、学生2名から相談がはじまりでした。このようななか、めげずに、知的冒険を申し出てきた彼らの勇気を、僕は誇りに思います。
「21卒採用」もさることながら、おそらく「22卒採用」は、インターンから、面接まで、かなりのものが「オンライン」に移行するのではないかと思います。
このプロジェクトでは、オンライン面接の実態を明らかにするとともに、効果的なオンライン面接のやり方などの知見を生み出し、これらを社会に公開させていただければと思っています。
こちらは、回答ご協力者の募集が最大の課題になっております。もしかすると、協力企業・協力組織などを募集させていただくことになるかもしれません。どうかご協力のほど、お願い申し上げます。
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もうひとつのプロジェクトは、中原研究室が緊急で行うプロジェクトで「学びをとめるなプロジェクト」(仮称)です。こちらは、マナビラボの田中智輝さん、村松灯さん、高崎美佐さんと中原が、NPO法人カタリバのご協力を得て実行される予定です。今村久美さん、加賀大資さん、長谷川勇紀さん、池田隆史さんなどが、プロジェクトのメンバーに加わってくれています。心より感謝です。
このプロジェクトの目的は、
「学校が休校になってしまったことにより、親・子どもに、どのような変化が起きているのか」
を定量的・定性的に明らかにすることです。
学校が休校になったことはやむをえないことですが、この後の変化を追うことで、「学校とは、そもそもどういう機会を学習者に提供してきたのか」がわかります。
学校は「学びの提供」だけを行ってきたわけではありません。
それは、子どもたちに「つながり」を提供してきました。
また、ひとによっては「福祉の機会」を提供してきました。
このプロジェクトでは、このような思いを背景に、「学びをとめること」の危険性を、データをもって論じていければと思っています。 今、親子関係、子どもの友人関係には、どのような変化が生まれているのか。そのあたりをおっていきたいと願っています。
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今日は、現在、多くの方々のご協力を得て立ち上げつつある「緊急プロジェクト」についてご紹介しました。
冒頭に申し上げたとおり、こうしたプロジェクトを立ち上げる、私どもの思いとしては、
逆境だからこそ「フルスロットル」で貢献する
人材開発の「研究」をとめるな
に他なりません。
中原ゼミ・中原研が得意とするのは「人材開発」であり、医療、衣食住のような重要な価値を社会に提供できるわけではありません。
しかし、
こんなときだからこそ、
自分たちの強みを活かし
下を向かずに
前に動く
ことが重要ではないかと思っております。
どうか、みなさまのご協力をお願い申し上げます。
そして人生はつづく
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