2019.7.23 06:13/ Jun
「自分のやりたいことがわからない」
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大学で、1年間に、3万6千回くらい(!?)耳にする言葉です。
とりわけ就職などが本格化してくる学生にとっては(最近は・・・3年生ですね)、「あなたのやりたいことは何ですか?」という問いに対して答えうるのは、死活問題でもあるのかもしれません。
「あなたのやりたいことは何ですか?」
という問いに対して
「わたしのやりたいことは、ホゲホゲです」
と、答えうる。
これが、理想的かつパーフェクトな問いと答えのペアということになるのでしょう。
ただね、たぶん、就活的にはそうなんだろうけど、一方で、僕はこうも思うのです。
ある日突然投げつけられた先の問いに対して、真正面から
「自分のやりたいことは、ホゲホゲです」
「わたしのやりたいことは、ホニャララです」
と言い得るひとは、本当にどのくらい、いるんだろうな、と。
ま、オレは無理だな(笑)。
大学生の頃のぼくは、大学院に進学することは決めていたけど、やりたいことなんか、わからなかった。
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さらにいうと、そもそも、先ほどの「問い」自体が「曖昧(Vague)」で、具体性に乏しい(笑)もう少し具体的でイメージのつくものにならんものか(逆ギレ)
「あなたのやりたいことは何?」と言われても、それが仕事のことなのか、全人生をかけて実現することなのか、はたまた短期的に実現することなのか、中長期のことなのか、よくわかりません。
できれば、もうすこし問いを「具体的」かつ「イメージのつきやすいもの」に転換できないものかな、とも思ったりするのです。
たとえば、
「あなたは、自分の仕事を通して、誰を助けたいと思いますか?」
「あなたは、自分の仕事を通して、誰をハッピーにしたいですか?」
とか
「あなたは、自分の仕事を通して、どんな社会課題にかかわっていきたいですか?」
「あなたが仕事をするのだとしたら、どんな風に、社会に貢献することができますか?」
とか
「あなたは、自分の仕事を通して、誰に感謝されたいですか?」
「あなたが仕事を辞めたとしたら、誰が困りますか?」
とかなら、もう少し答え得るかもしれないな、とも思います。
たとえば、僕の場合だったら「学びの研究を通して、働く大人に貢献したい」と答え得たかもしれない。
要するに、「仕事の、その先にあるもの」をイメージさせることで、自分のやりたい仕事について考える、ということです。
かつて、森鴎外は「仕事」を「為事」と書いたといいます。
仕事とは、誰かの「為」にする「事」
あなたにとって「為事」は何ですか?
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今日は、仕事について考えるための、すこしズラした「問い」について考えてみました。
「あなたは、自分の仕事を通して、誰をハッピーにしたいですか」
「あなたは、自分の仕事を通して、どんな社会課題にかかわっていきたいですか?」
「あなたのやりたいことは何ですか?」
に悩んだときには、すこし問いをズラして考えるのはいかがでしょう?
えっ、余計わかんなくなったって(笑)?
お後がよろしいようで・・・
そして、人生はつづく
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