2019.6.24 05:41/ Jun
「チョメチョメ型の研修をしたい」とご依頼を受けた案件は「チョメチョメ型研修」に「着地」しない
「組織開発をしたい」と言われた案件は「組織開発」に「着地」しない
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仕事柄、様々なご相談をお引き受けしますが、上記2点の現象は、わたしの日常において、本当に頻繁に起こることです。もちろん、すべてのケースがそうではありません。ただ、実際には本当に頻繁に、この手の問題が起こりえます。
「チョメチョメ型の研修がしたいんですよね」
というご相談を受け、様々なご様子をヒアリングさせていただくと、どうも様子がおかしい。ヒアリングのデータは、「問題は他にある・・・その手段(研修)をしたとしても、問題の課題解決にはつながらない」と教えてくれている。
要するに、「チョメチョメ型の研修」という「武器」を選んで何かのアクションをおこしたとしても、現在、組織が抱えている課題は、解決できそうにない。本当ならば、人事制度や評価制度など、他に問題がある。
こうしたとき、僕は、
「チョメチョメ型の研修はやめましょう! お役に立てそうにはありません」
と明確に申し上げることにしています。
「人事制度や評価制度を地道に見直した方がよいのではないでょうか。ここらあたりがポイントになるのだと思います」と助言をお添えして。
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組織開発についても同様です。
まず、経験上、クライアントの方々の方から、
「組織開発をしたい」と言われた案件は「組織開発」に「着地」しません
たいていの場合は「組織開発をやってみたい」から、ないしは「部門ができて組織開発をやらなくてはならないから」「組織開発をしたい」という言葉が発せられていることが、まことに多いものです。地道にヒアリング調査を重ねてみると、真の原因は、他のところにあったりするものです。
逆に、
「組織開発をしたい」という願望を述べられる前に、ふだんはなかなか見ることができないような「組織の課題」を詳細に述べられる場合には、「組織開発」に「着地」することがまことに多いものです。
ふだんは「氷山の下」に隠されている「組織の課題」を見える化して、対話によって、改善していくことが組織開発です。ですので、ふだんは隠されている組織の課題を詳細に述べ得るという「知的態度」そのものが、「組織開発に着地すること」が多くなるものと想像します。
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今日は、
「チョメチョメ型の研修をしたい」とご依頼を受けた案件は「チョメチョメ型研修」に「着地」しない
「組織開発をしたい」と言われた案件は「組織開発」に「着地」しない
というパラドクスのお話をさせていただきました。
リーダーシップ研修も、組織開発も、いわば「武器(道具)」です。
どの武器を選んで戦うかは、戦うべき「敵(課題)」が何かに大きく依存します。
すべての問いはここからです。
あなたが解決したい「組織課題」は何ですか?
それは、何が原因で生まれていますか?
そして人生はつづく
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