2019.6.14 06:40/ Jun
変革の失敗の92%は、権力をもっているひとが、自ら「変化を恐れること」から生じる
(クリス・コリガン)
先だって、南山大学・中村和彦先生の主催されていた勉強会で、講師のクリス・コリガンさんが、おっしゃっていた言葉のひとつです。とても印象的なひと言でございましたので、思わず、書き留めてしまいました。
変革の失敗の92%は、権力をもっているひとが、自ら「変化を恐れること」から生じる
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まぁ、たしかにそうだよな、という気がいたします。
変革の失敗のすべてが「権力をもつひと」のせいというわけではないですが、その多くに「権力をもっているひとの恐怖」が関係し、それが、様々に波及していると考えるのならば、あながち変な数字でもないのかな、とも思います。
たとえば、現在、日本全国の現場で進行している「長時間労働是正」においても、その動向はみてとれます。
パーソル総合研究所と中原研究室の調査研究によれば、長時間労働是正のさまざまな施策や試みに対して、抵抗感を示すのは「メンバー」よりも「マネジメント層」の方が高いことがわかっています。本来、現場の変化のドライバーとなるべきマネジメント層が、「変革の抵抗者」になってしまうのです。
それでは、なぜ、権力をもっているひとは、「変化を恐れる」のでしょうか?
ざっと10秒ほど考えてみても(時間がないのです・・・)、それには、下記のような理由がありそうです。
1.事業や組織が「昨日までのように動かなくなること」への不安
2.変化に際して必要な様々な調整、組織学習のコストを支払う事への不安
3.既存のシステムのなかで昇進してきた「自分」を「否定」されたかのように感じること
4.もしかすると自分の立場や権力を脅かされるのではないか、という不安
ざっと4つほどあげてみましたが、いかがでしょうか?
もっと他にもあるよね。
とりわけ深刻なのは「3」とか「4」の「自己否定恐怖」や「自己保身」です。
この場合、要するに、権力者は「変革の内容」に「抵抗」しているのではないのです。
権力を培ってきた過去がリスペクトされていないこと
権力を失いかねない未来が生まれ出るかもしれないこと
に抵抗している。
要するに、
守りたいのは「組織」じゃない
守りたいのは「自分」
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今日は組織変革において、変化の推進者たる「権力をもっているひと」が、変化に対する「抵抗者」になってしまうよ、というお話をさせていただきました。
あなたの組織の「権力者」は、忍び寄る「変化」にもっとも抵抗していませんか?
守りたいのは「組織」じゃない
守りたいのは「自分」
そして人生はつづく
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