2019.6.6 06:39/ Jun
「先生、大人向けに研修やワークショップをデザインするときとか、プレゼンをするときに、気をつけたらいいこと、ありますか?」
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ちょっと前のことになりますが、ある方から、こんな質問をお受けしました。
「そう言われてみると、なんだろ?」
と思いながら、0.5秒くらいほど考えて、出した僕の答えは、これでした。
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「聞いてもらえないことを前提に、コンテンツをつくること」
僕の答えを聞いた方は「きょとん」としておられましたが、僕なりの答えはこれでした。これは、どういう意味でしょうか。
大人に「聞いてもらえないこと」を前提に研修コンテンツをつくる?
これはどういう意味でしょう?
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といいますのは・・・常日頃、様々な研修をしておりますと、
「大人ほど、関心のないことを、聞かない人種はいない」
「大人ほど、聞きたくないことを、如実に拒否する人種はいない」
と思うからです(笑)。
関心のないことは、まったく聞いてません。
大人は、すぐにスマホをいじるし
ふんぞりかえるし、
はなくそをほじります(笑)
よく大人は、子どもに
「ちゃんと話を聞きなさい」
と怒ったりしますよね。
でも、子ども同様「ちゃんと話を聞かない」のは、大人も同じです。むしろ、その如実さは、大人の方が激しいくらいだとも思います。そして、そういう「話を聞かない」ときに、講師側がやれることはあまりありません。
子どもの場合には、極端な話、大人である先生は「権力」をもっておりますので(権力を持っている風に、子どもには見えておりますので)、場合によっては、「話を聞かない場合」でも、「権力」をちらつかせて、ねじ伏せる場合があります。「ちゃんと話を聞きなさい」という怒りに満ちた先ほどの発言は、その典型です。
しかし、大人向けの研修やワークショップだと、子どものときと同様というわけには、いきません。
大人向けの研修は「聞いている方も大人、話す方も大人」です。
ですので、子どものときほど「権力」を使って、ねじ伏せるわけにはいきません(程度の問題です)。
(子ども向けに教員をやっている方で、大人向けの授業や研修をやるのがイヤだ、とおっしゃる方は、こういう問題に直面しがちです。同じ「教える」でも、求められるスキルはすこし異なる可能性があります)
よって、冒頭の「僕の答え」に到達します。
「聞いてもらえないことを前提に、コンテンツをつくること」
関心や興味を引きつけないと、ただちに大人には「聞いてもらえなくなること」を「前提」にして、コンテンツを工夫し、様々なアクションやアクティビティをつくりだし、あの手、この手を使って、「理解」を生み出そうとするのです。
端的に申し上げれば、
大人に教えるのは、手間ひまかかるし、あの手この手を使う必要がある
ま、ここでちゃぶ台をひっくりかえしますけど・・・今日は便宜上、大人と子どもを分けましたが、このことは、実は「子ども」でもまったく同じだと思いますけれどもね。
子どもだって、関心・興味が持てないことは「聞いてもらえない」のではないかと思いますが・・・どうなんでしょう。
えっ、なになに?
大学生の場合はどうかって?
そうですね・・・
大学生の場合も同じだと思います。
大学生だって、わかんないときは、「わかんない、キリッ」って顔をしてますし
興味のないときには、「お地蔵さん」みたいに黙りこくってるし、
スマホをいじってます。
あのね・・・全部、見えてる(笑)。
ねーねー、タピオカ飲みにいかない?
いくいく
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今日は「大人向けに話すときに気をつけたらいいこと」を考えてみました。
あなたのプレゼンテーション、「聞いてもらえないこと」を「前提」にデザインされていますか?
そして人生はつづく
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