2018.12.17 06:51/ Jun
テレビという言葉は、もしかすると「死語」になるのかもしれない・・・
・
・
・
まことにプライベート極まりないことですが、先だって、リビングに10年ぶりに「新しいテレビ」を購入いたしました。
今回テレビを購入したのは、オリンピックが来年に迫っているから、というわけでも、ペイペイでキャッシュバックを狙いたかったからでも、1ミリもなく(笑)。結構、ガタが来ていたので、「清水の舞台から飛び降りる覚悟」で、「エイヤッ」と買ってしまったのです。
リビングに「どどーん」とすえられた、新しい4Kテレビ。その画質は素晴らしいもので、10年間の技術革新に感謝をいたしました。技術者の皆さん、ありがとう。
▼
ただ・・・今回、新たなテレビを購入して、個人的に印象深かったことは、実は、その「画質」だけではありません。
もっとも印象深かったのは、
1.テレビのリモコンに「ホーム」というボタンがついていること
2.ホームボタンを押すと「Youtube」と「Netflix」などに併置され「テレビ」という選択肢が「同階層」に表示されること(地上波などのテレビは、数ある映像コンテンツのひとつとして位置づけられていること)
3.YoutubeやNetflixに関しても、リモコンで操作して、何の違和感もなく見ることができること
です。
要するに、
地上波・BSなどの、いわゆる「テレビ」は、もはや視聴者にとって「コンテンツの選択肢のひとつ」でしかない。いわゆる「テレビ」は「Youtube」や「Netflix」と「併置するコンテンツ」として位置づけられることになってしまった
ということです。これがもっとも印象深かったことでした。
▼
かつて10年の前のテレビでも、一応、見ようとおもえば「Youtubeは見ることができる」とされていました。しかし、それを見ようと思っても、とてつもなくリモコン操作が難しく、また、実際に通信速度が遅すぎて、実際は、見ることができなかった。
しかし、この10年間で、すべてが変わりました。
もはや、「地上波のテレビ」と「Youtube」と「Netflix」は「同階層」なのです。
その意味で、現在開発されている新しいテレビは「テレビ」であることを辞めてしまったのだ、と思います。
テレビよりも「より上位」の「コンテンツプラットフォーム」になったのだと思うのです。
このままいくと、もしかすると、テレビという言葉は、近いうちに「死語」になるのかもしれません。
現在は、「テレビ」という言葉が残っていますが、「Youtube」や「Netflix」と「同階層」にある「コンテンツ名」として「テレビ」と形容するのは、やや無理があるようにも思います。
また、これから生まれる赤ちゃん、言葉を覚える赤ちゃんにとって、リビングにある黒い物体は、いわゆる地上波の「テレビ」ではなく、もはや「映像コンテンツを見るためのもの」です。実際、好きなときに、好きなコンテンツを見ることができるのです。地上波も、もちろん、そのひとつです。
それが何と呼ばれるようになるのか・・・。
大変興味深いところです。
「コンテンツプラットフォーム」 いや、バタ臭すぎる。
それなら、テレビという言葉のままかな。
もしかすると、今日の話題は、皆さんにとってはアタリマエのことかも知れません。
僕は、猛烈にテレビや芸能界に疎いので、かなり「今さらジロー感」のあるようなことを申し上げているかもしれませんが・・・最近、ちょっと印象に残った出来事でした(今さらジローは、現在の20歳の学生には通じません!)。
▼
今週は、思い切りプライベートなことから話を進めました。
現在のテレビは、様々な映像コンテンツが「同階層」に「併置」されている。
現在のテレビは、もはや「テレビ」ではなく「コンテンツを見るもの」である
テレビという言葉は、いずれ「死語」になるのかもしれない
という妄想暴論でございましたが、いかがでしょうか。
皆さまのおうちのテレビは、まだ「テレビ」でいられておりますか?
これからのテレビは、いわゆる「昔ながらのテレビであること」をやめてしまったようです。
そして人生はつづく
ーーー
新刊「残業学」好評発売中です。AMAZONの各カテゴリーで1位を記録しました(会社経営、マネジメント・人材管理・労働問題)。長時間労働はなぜ起こるのか? 長時間労働をいかに抑制すればいいのか? 25000人の大規模調査から、長時間労働の実態や抑制策を明らかにします。大学・大学院の講義調で語りかけられるように書いてありますので、わかりやすいと思います。どうぞご笑覧くださいませ!
ーーー
新刊「女性の視点で見直す人材育成」(中原淳・トーマツイノベーション著)が、ついに刊行になりました。AMAZONカテゴリー1位「企業革新」「女性と仕事」。女性のキャリアや働くことを主題にしつつ、究極的には「誰もが働きやすい職場をつくること」を論じている書籍です。7000名を超える大規模調査からわかった、長くいきいきと働きやすい職場とは何でしょうか? 平易な表現をめざした一般書で、どなたでもお読みいただけます。どうぞご笑覧くださいませ!
ーーー
新刊「組織開発の探究」発売中、重版3刷決定しました!AMAZONカテゴリー1位「マネジメント・人事管理」を獲得しています。「よき人材開発は組織開発とともにある」「よき組織開発は人材開発とともにある」・・・組織開発と人材開発の「未来」を学ぶことができます。理論・歴史・思想からはじまり、5社の企業事例まで収録しています。この1冊で「組織開発」がわかります。どうぞご笑覧くださいませ!
ーーー
【注目!:中原研究室のLINEを好評運用中です!】
中原研究室のLINEを運用しています。すでに約9900名の方々にご登録いただいております(もう少しで1万人!)。LINEでも、ブログ更新情報、イベント開催情報を通知させていただきます。もしよろしければ、下記のボタンからご登録をお願いいたします!QRコードでも登録できます! LINEをご利用の方は、ぜひご活用くださいませ!
最新の記事
2024.12.8 12:46/ Jun
2024.12.2 08:54/ Jun
2024.11.29 08:36/ Jun
2024.11.26 10:22/ Jun