2018.12.12 06:48/ Jun
あなたの会社の研修メニューには「美味しい料理」がありますか?
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仕事柄、各企業の「研修体系」といったものを拝見させていただく機会に恵まれることがあります。「研修体系」と申しますのは、会社の従業員が、どのような年次や職位で、どのような研修を受けることができるのかを、体系的にまとめた書類のことをいいます。
研修体系とは、要するに、「会社の研修のメニュー表」です。
会社によっては、「メニュー表」が、大変、充実している組織もございます。「和・洋・中何でもござれ!世界の料理が食べられまっせ的なニュアンスを醸し出している研修体系」をお持ちのところです。
一方、反対に、会社によっては、「うちのメニューには、醤油ラーメンとライスしかないけど、何か?」的な会社もございます。つまり、「研修は、あまり充実していない会社」ということです。
最初から申し上げておきますが、「どっちがいいとか、悪い」とかを申し上げたいわけではございません。
その会社会社のお考えがあって、研修体系が今のかたちになっている、と思いますので、そのことだけで、「よしあし」を判断することはできません。
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ただ・・・僕自身は、
研修体系のメニューの「豊富さ」は、あまり重視していない人間です。
むしろ、別のところで「研修の善し悪し」を考えたいと思っています。
くどいようですが、「うちのメニューには、醤油ラーメンとライスしかないけど」的な会社であっても、ポリシーがそれでよいのであれば、まったく問題ないと思っています。
問題は「メニューの豊富さ」ではなく、むしろ、「料理が、美味しいか、どうか」ではないでしょうか。
別の言葉で申し上げますと、
その研修を受けた受講生が、現場で、行動を変えようと考えるのかどうか?
その研修によって、成果が生まれるのか、どうか?
がもっとも重要なことなのか、と思います。専門用語で申し上げますと、「研修転移(Transfer of Learning : 研修で学んだ内容が現場で実践されるかどうか)=研修の効果」が一番大事であるということです。
「和・洋・中何でもござれ!世界の料理が食べられまっせ的な研修体系」をお持ちでも、「味はさっぱりな研修」もありうるのかもしれません。
一方、「うちのメニューには、醤油ラーメンとライスしかないけど、何か?」的な研修体系であっても、「キラリと光る味」をお持ちのところもあるのかもしれません。
要するに、
料理が、美味しいか、どうか?
これが僕が一番こだわりたいところです。
そして、
料理を食べたいと思うお客さんがいるか、どうか
それが最も重要なことだと思いますが、いかがでしょうか。
(もちろん、研修のなかには、正露丸的な苦味をもっていても、食べてもらわなければならないものもございますね。)
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今日は、研修体系のお話をしました。
ちなみに、よく研修体系を見せていただいたときに話題になるのは、「担当者すら、なぜ、メニュー表に載っているのかわからない研修がある」ということです。
つまり、過去の担当者によって「開発」されたり、「採用」された研修で、しかし、今となっては、顧客もあまりつかず、とはいえ、自分の代で思い切って「切ること」はできず、何となく「メニュー表には掲載」されている「美味しさは不明の幻の料理」が、たまーに存在します。
「この研修、なんで必要なんですか?」
とうかがうと
「そうなんですよね・・・いろいろな経緯で、一応、載っているんですよ」
というお答えが帰ってきたりします。
いろいろな経緯がおありなのだから、そこはお任せいたしますが(笑)、魅力あるお店にするためにも、メニュー表は、定期的に見直した方がいいのかもしれませんね。
あなたの会社の研修メニュー表は、どの程度、充実していますか?
美味しい料理を提供していますか?
美味しさ不明の幻の料理は、存在していませんか?
そして人生はつづく
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