2017.5.18 06:20/ Jun
自分の組織の組織変革事例を「ケース」にして、
ケースメソッド教授法を用いて「次世代のリーダーシップ開発」を行うこと
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経緯を書くと、やたらめったら長くなりそうなのでハショリますが(笑)、今年から、マナビラボ+中原研究室近辺?では、この研究にチャレンジしています。
志をともにすることのできた、ヤフー株式会社の本間浩輔さん、池田潤さん、伊藤洋一、小向洋誌さんらとともに、九州大学・経済学部からケースメソッド教授法の第一人者のひとりであられる星野裕志先生を、東京にお招きして、この数ヶ月、研究会を開催させていただいておりました。ただいま、ある目的にもとに、マナビラボ、研究室から多くの参加者を得て、ケースメソッドのライティングとリーディング(授業)のできる人材を養成しているところです。
星野先生におかれましては、お忙しいところ、我々にケースメソッドのライティング、そして、リーディングをご教授いただき、心より感謝しております。わたしも学習者のひとりとして、先生にご指導をいただいていることは、大変幸せなことです。またヤフーの本間さん、池田さんには、今回の企画でも大変ご協力をいただきました。この場を借りて御礼を申し上げます。ありがとうございました。
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この数ヶ月、わたしたちは、いくつかのチームに分かれて、星野先生のご指導のもと、ケースメソッドのライティングを行ってきました。
この場ではお名前を差し控えますが、いくつかの組織にご協力をたまわり、「組織の変革事例」についてケースライティングを行ってきたのです。こちらにもご協力いただきました皆様に、心より御礼を申し上げます。本当に貴重な時間をありがとうございました。
来週には、作成いたしましたケースメソッド授業の最終発表会があるのですが、せんだって、僕はチームメンバーである井上佐保子さんと打ち合わせをしておりました。その際、井上さんが、下記のように、非常に興味深いことをおっしゃっていたのが印象的でした。
井上さん曰く
「今回、ヒアリングさせていただいた方が、こう、おっしゃっていたんですよ。”今回はありがとうございました。今回、自分の事例を話すことで、これから、自分がやるべきことが、わかってきました”。こちらが時間をいただいたのに、かえって感謝の言葉をいただいて恐縮ですよね」
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ケースライティングの際、わたしたちは、組織の数人のステークホルダーの方々にヒアリングをおこなわせていただきます。ヒアリングされた内容をチームで話し合い、ひとつの事例にあみこみ、その上で、研修参加者が考えるべき「問い」をつくります。
この「問い」づくりがなかなか難しく、うまくいかない場合には、再取材をさせていただきます。つまり、インターバルをあけて、何度か、ステークホルダーの方々にヒアリングをさせていただく機会を得るのです。先ほどのお言葉は、重ねてヒアリングにご協力いただきました、ある方からうかがった言葉です。
直感的ですが、僕は、先ほどの井上さんの言葉を伺いながら、
よいケースメソッドは「臨床的」なのではないか
ということを思いました。
言葉を換えれば、
よいヒアリングは「臨床的」である
ということになります。
つまり、ヒアリングをする側が「ヒアリングをされる側から単純に情報を取得する」というのではなく、「ヒアリングされる側にも、話すことで、リフレクションが駆動し、考えが整理される」という効能があるのではないか、と思いました。
そして、もし、そうなのだとしたら、
ケースメソッドのライティングプロセスというのは、次世代のリーダーを要請するだけでなく、既存の組織内変革者も「元気にする」効能もあるのではないだろうか?
ケースメソッドとは、組織内の変革者の「リフレクション」を促し、アクションを促進する効能があるのではないか?
ケースメソッドの作成とは、次世代リーダーの養成と、現・リーダーの活性化を、同時に行える「世代継承性のある組織変革手法」なのではないか
ということも言えそうだなと思っていました。
ま、一事例だから、一般化はできませんけれども(笑) そういう可能性を有している方法として、もっと注目されてもいいのになぁ、という思いを持ちます。
このあたりは、どうでしょう?
ケースメソッドのライティングをなされたことのある方のご意見も、ぜひ伺ってみたいところですね。
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来週は、井上さんとともに僕も登壇し、ケースメソッド教授法のリーディング(ディスカッションのファシリテーション)を行います。うまくいくかはどうかはわかりませんが、ご協力いただいた皆様のため、全力を尽くしたいと考えているところです。
そして人生はつづく
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