2016.10.21 06:38/ Jun
せんだって、研究室の大学院生Iさんの論文指導を終えました。
これで、中原研究室の7人のメンバーは、今年、何らかのかたちで、ひとりひとつ論文を書きあげ、投稿を行ったり、審査を受ける状態ができたことになるはずです。
結果はまだ出ていない人もいますが、指導教員としては、何だか、肩の荷が少しおりました。
まだ気を抜いちゃいけないのかもしれませんが、まぁ、果てしない道のりだったな、と思うのです(ホッ)。
まぁ、ただ、最高にしんどかったのは、大学院生の皆さんでしょう。
まだまだ気が抜けない人もいるけれど、本当にお疲れ様でした!
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1年間の論文指導を終えて、思うことがあります。
それは、
「論理・論証・ロジックをたてることを教える」というのは「手間暇かかる」し、「あの手、この手である」ということ
です。
僕の指導方法が悪いせいもあるかもしれませんが、結局、一対一で指導教員が学生と向き合い、「つきっきり」で向き合わなければかなわない、ということです。
あたりまえのことを申し上げているような気もしますが、それは「手間暇かかる」し、あの手、この手を使って、ようやくかなうことのようにも思います。
ちなみに、最終的に、本気の本気で、論証をチェックするときには、中原研には「朗読」という禁じ手があります。
大学院生が自分の論文を、1文1文、「朗読」のように声をだして読み上げていき、そのロジックを指導教員といっしょにチェックしていくのです。
声にだし、読み上げていき、1文1文のつながりをチェックして、それでようやく気づく「論理の飛躍」というものがあります。
もちろん、それをやっても、まだ完成ではありません。
多くは、大学院生同士が相互チェックをおこなう部分が、指導教員のチェックよりも、非常に大きいのかもしれません。
大学院生同士のチェックをへて、指導教員のチェックをへて、論文がでていきます。
ま、それでも、そこまでしても、査読者の先生からすると、つっこみどころ満載なのですが・・・。
大変申し訳ございません。
僕の指導力不足です。
かたじけない。
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今日は「ロジックを教えること」について書きました。
本来ならば軽妙なブログなので「ロジックを教える3つのポイント」とかいう風に、軽快にまとめたいところなのですが、それには、どうも「何でも解決してしまう魔法」はないようです。
書き上げた論文が、多くの人々の目にとまり、さらなるインスピレーションをかき立ててくれる事を願っています。
また、所属する大学院生が、この論文をきっかけに、さらなる研究に向かってくれる事を願っています。
そして人生はつづく
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