2016.10.13 06:37/ Jun
仕事柄、会社全体の「研修体系」や「研修カリキュラム」というものを拝見させて頂くことがあります。
ここでいう「研修体系」や「研修カリキュラム」とは、
1.どの階層の方々に
2.どういう内容の研修を受講してもらい
3.どのような成果を期待するか
が書いてある「一覧表」のようなものだとお考え下さい。
要するに、その会社の研修の全体像がわかる書類です。
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たぶん、僕は、日本で「もっとも多く研修体系を見ているひとり」であるとは自負しますが、ときおり、「すこし残念な研修体系」に出会うことがあります。
かなり前のことになりますが、こんなケースに出会いました。
そのときの「すこし残念な研修体系」は「対象者に研修内容があっていないケース」です。
「対象者に研修内容があっていないケース」とは、要するに「研修受講者のニーズや状況に、研修内容がフィットしていないもの」をいいます。下記は、少しカリカチュアしてお話をしたいと思います。
たとえば、このケースとしては、典型的に
まだ、部下をひとりももったことのない係長に、組織を変革するリーダー研修があてられているケース
などを思い浮かべていただくとよいでしょうか?
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ちょっと係長に「変革型リーダー研修」は早くない?
まぁ・・・無駄にはならないとは思うけど・・・
でも、係長、これまで部下ももってないんだよ。
課も率いたこと、ないんだよ・・・
それなのに、組織を変えろっていわれても・・・
ちょっと、それ「無理ゲー」じゃない?
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そんなときは、研修体系を指さしながら、
「この研修は、なぜこの人を対象にして行われているのですか?」
と担当者の方と話し合う事があります。
が、多くの場合は、
なぜ、この対象者に、この研修があてられているかは「わからない」ケースがほとんど
です。
担当者のめまぐるしい交代と、過去からの経緯によって、「なぜかはわからないけれど、組織変革研修が係長に割り当てられていること」になっているのです。
過去には、なにか理由があったのかもしれませんが、そんなケースが少なくありません。
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今日は研修体系のお話をしました。
教育には、教育に最適の瞬間ーいわゆる「教育的瞬間」というものがございます。
せっかく、組織を変える、という大事をチャレンジしてもらいたいのであれば、それがもっとも必要な対象者に受講してもらうのがよいのではないかと思いますが、いかがでしょうか。
そして人生はつづく
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