NAKAHARA-LAB.net

2006.7.14 06:00/ Jun

LA BETTOLA(ラ・ベットラ)

 ちょっと前のことになりますが、日本一予約をとることが難しいイタリア料理屋「ラ・ベットラ落合」に、カミサンとでかけました。欲しがりません、勝つまでは(意味不明)。ようやく念願かなっただよ。
ラ・ベットラ
http://gourmet.yahoo.co.jp/0000603082/P013737/
 このお店、どのくらい予約がとりにくいかっていうと、下記の予約システム&感想を見て頂けるとわかるかと思います。

 ディナーは、奇数月の第3日曜日に次の奇数月とその翌月の2カ月分の予約を電話にて受け付け開始。電話がつながらないことが多々あります。平日の21時以降なら、何とかあいていることもある。
 ランチは、朝の10時から店頭に店員さんがでてきて、名前と人数を紙に記入していきます。その後、11時30分のランチの頃に戻ってくるというシステムです。ただし、9時45分についたら40人は並んでいました。途中で満員になったようです。確実に食べたいのなら、9時20分には遅くともつきたい。


 シャレにならん・・・ナンボほど行きにくいねん・・・。
 でも、こういうコトだけは、あきらめへんで。我ながら、南極の氷も溶かすような「熱い情熱」です。死んでも行け。というわけで、ようやく長年の願いがかないました。
 で、肝心なお味は・・・
 あのね、僕は感動しました。
 fantastic、impressive、amazing、チャオ。適当な言葉が見つかりません。
 でてくるものすべてに「工夫」があり、それが他店との「違い」を見せつけてくれます。とてもオリジナリティのある料理でした。美味しかった。
 一番最初にサーブされたのは自家製フォカッチャ。
 これまでこんなにおいしいフォカッチャを食べたのははじめてです。表面がカリッと焼いてあるのに、中はやわらかい。塩分がキリッときいている。全般的にこの店は、味が濃いですが、それは料理がすべてイタリア仕様だからだと思います。日本人用にデフォルメされていない。
zensai0.jpg
 アンティパスト。
 ラタトゥィユ、キッシュはジャブです。度肝を抜かれたのは、タコとセロリのサラダ。タコが本当に柔らかいのです。こういう柔らかいタコをつくるためには、急激にタコをゆでてはいけないそうです。消えるか消えないかの火加減で1時間煮続けなければならない。その間は、鍋を離れてはいけないんだって。コトコト、コトコト・・・まるで一見簡単なように見えて、実は、手のこんだお品ですね。
zensai1.jpg
 パスタは、うにのパスタ、ラザーニア、トマトのパスタなどを食べました。すべて美味しかった。個人的には、ラザーニアが感動した。香ばしいミートソースとホワイトソースのバランスが絶妙でした。
zensai2.jpg
 本当に最初から最後まで、「ひと味違う一品」ものばかり食べることができました。満足度は100%。「将太の寿司」だったら、「柏手」がでてるぞ。
 が、この店のすごさは、このうまさにして、価格のリーゾナブルさにもあります。なんと、ディナーは3900円台。昼なら1000円、2000円代なのです。
 そりゃ、予約とかはたしかにシンドイ。こりゃ、たまらん。でも、その苦労の分は十分もとがとれます。素晴らしい。学生さんにも、ぜひ、おすすめです。
 うちのオヤジの口癖は、「高いものはウマくてアタリマエでしょや」です。いつもそう言っています。が、彼でも、きっと満足でしょう。
 スタッフも気さくな人達で、接客もよかった。
 忙しい中、「お味はいかがですか?」と声をかけてくれたのが驚きでした。この店、人気があるのもわかります。
 このお店、「中原レストラン・オブ・ザ・イヤー2007」に輝きそうな予感ですね。輝いても、お店にとっては何のメリットもないけどさ。
 おすすめです。

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