2005.6.7 01:57/ Jun
CSCL(コンピュータを活用した協調学習に関する国際会議)の続報です。いくつかのセッションにでた感想。
まず、Stanford Research Instituteのロシュエルさんの発表は、モバイルを活用した教育を構成する際に、どのようなことに気をつけるべきか、という内容。
ロシュエルさんは、活動理論をベースにしたと思われるモデル図を用いて、これを解説していました(この人は、90年代初頭、協調活動の収束モデルを主張した人として有名ですね)。
ところでモバイルといえば、Coffee breakの時間に静岡大学の大島先生と少しお話ししました。「モバイルを活用した教育とか、ユビキタスラーニングとかいわれる領域って、恐ろしいくらい、Pedagogical modelに注意が払われないよなぁ」ということですね。
「やれ、RFIDタグがどうだ」「やれ、ケータイがどうだ」という話になって、それを「どのように使って授業を組み立てるか、カリキュラムを組み立てるか」ってことには注意が及ばない。ていうか、話すらも。
今回のCSCLの会議にでていても、そのことは歴然と感じました。ですので、おそらく次回のCSCL2007あたりは、そろそろ「モバイルを活用した教育のPedagogical model」に注目が集まるのではないかと思いました。
僕ら、実は、今、Project OYAKOという「モバイルの教育利用に関する研究」をやっているのですが、これは最適なタイミングだな、と思うんですね…よかった、よかった>メンバー
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今日は望月君のibee論文のInteractive Sessionがありましたね。Interactive Sessionは、最初、5分のミニプレゼンをして、そのあとポスター発表になるという感じです。この論文、実は、加藤先生、藤谷さん、中原は共著者ですので、みんなでポスターの説明にあたりました。
2枚目の写真にあるように、ポスター発表には、ロシュエルさんをはじめ、たくさんの人がきてくれました。成功ですね!、望月君、お疲れ様。
このポスター発表のあいだ、僕はいくつかのポスターを見に行っていたのですが、ちょうど、長田さん@青山学院大学も、Interactive Sessionをしていましたので、お話を伺いにいきました。
長田さんは、三宅なほみ先生と共著で、「学習の形態によって、Knowledge Integrationのレベルが、どのように変わるか」を分析しておられました。ここにも、たくさんの人がきていましたね。なるほど、Knowledge Integrationのコーディングは、このようにやるとよいのですね。勉強になりました。
そうそう、コーディングといえば、UCバークリーのClarkさんらの研究もコーディングはうまかった。彼らは、科学的議論のメッセージ分析をしていたのですが、なるほどね、こういうStandardをつくって、こう見せればよいのかと、とても勉強になりました。
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会議終了後、夜は、お祝いということで、「ペキンダック」と「フカヒレ」を食べにいったさ。紹興酒で「ダック」と「フカヒレ」をしばかせていただいて、ワタクシめ、かなりご機嫌です。なるほど、よくデザインされている。
これらに、さらに料理3品を追加しても、なんと一人あたり4000円。恐るべき安さです。おそらく東京だったら、間違いなく3倍はとられているでしょう。
あのね、僕、思うんですが、台湾ってホントウにモノが安くて、美味しくて、いいところだと思います。車とバイクが多いのはたまにキズですが、日本語も通じますし、よいのではないでしょうか。
明日、会議、最終日です。
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