2016.7.7 06:11/ Jun
人は「仕事がシンドイ」から離職するのではない
「既にもっている仕事イメージ」と「現実」が異なっているから離職する
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去年から、中原はテンプホールディングス株式会社(新ブランド・パーソルグループ)さんからお声がけをいただき、同社と「アルバイト・パート人材の採用・育成」に関する共同研究を開始しています(お声がけ心より感謝いたします!)。
この共同研究の中から、浮かび上がってきたことのひとつに、上記のテーマがあります。
人は「仕事がキツイ」から離職するのではない
「既にもっている仕事イメージ」と「現実」が異なっているから離職する
絵にかくとこんな感じでしょうか。
上の図式は「仕事がシンドイ(現象)」から「辞める」パターン。
に対して、研究から浮かび上がっているのは下の図です。
下の図には「仕事のシンドイ」と「離職」の間に、「面談などで形成された仕事のイメージ(認知)」が入っています。
そして、どうやら後者の方が問題だよね、ということがわかってきています。
どんな仕事でも、仕事そのものは忙しかったり、しんどかったりする場合があります。もちろん、そういう現象が離職につながるケースもある。
だけれども、「離職の引き金」になるのは、どうもそればかりではない。
むしろ、面接などで仕事をはじめる前に聞いていた仕事のイメージと、「仕事の現実」がギャップがあることが、離職の引き金になる。
こんなことが研究でわかってきました。
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そうすれば、大切なことは、仕事をはじめる前の初期イメージをいかに形成するのか、ということになります。
このことは1970年代からいわゆるエントリーマネジメントの研究群で膨大な蓄積があります。が、実証的に、仕事の現場で変革を起こして、その効果を検証している研究は、そう多くはありません。おそらく国内では、初の試みになるのではないかと思います。
アルバイト・パート人材の多くは、「仕事現場の下見」にいくこともわかっておりますので、仕事をはじめる前に、どのように仕事現場を見せるのか。
面接にきた人を、一番最初、どのように対応し、ファーストインプレッションを形成するか。
そして、面接などで、仕事の初期イメージをどのように伝えるのか、ということになります。
こうした問題関心に基づき、今年は2本のワークショップを開発し、実証実験をおこなうことになりました。
既に、ワークショップの開発は進んでおり、秋頃に実際に店長さんにご参加いただき、効果を検証していきたいと考えています。
12月には研究成果を大公開!しちゃうフォーラムもやりますよ。
どうぞお楽しみに!
この研究は、テンプグループの渋谷和久さん、櫻井功さん、小林祐児さん、井上史実子さん、岩崎真也さん、稲田勇一さん、北本裕史さん、田中聡さん、ダイヤモンド社の藤田さん、ライターの井上佐保子さんとご一緒につくりあげているものです。
アルバイトパートの成長創造プロジェクト(テンプグループ)
http://www.temp-holdings.co.jp/corporate/growth/
出口に向けて頑張ります。
そして人生はつづく
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