2015.6.18 05:29/ Jun
この4月にカミサンが育休を終え、会社復帰をしました。というわけで、この春から、我が家の子育ては「地方出身・共働きの爆走育児」になりました。
僕は北海道出身。カミサンは奈良出身。双方、地方出身で、首都圏に頼り?になるようなジジババはおらず・・・カミサンも僕も、フルタイムの仕事をこなしながら、小学生の8歳・TAKUZO、保育園に通う1歳・KENZOを抱え、毎日「爆走」しています。
いやー、「爆走」といいましょうか・・・
まさに「爆速」「モーレツ」「四面楚歌」!ひゃっほー(笑)
「子ども二人を両手に抱えて、ブレーキのないジェットコースターに乗っちゃったみたい」
どひゃー(笑)。
「上の子が牛乳をこぼしているときに、下の子どものオムツのウンコが漏れて、同時に、宅急便のピンポーンが鳴った感じ?」
どひゃー(笑)どないせーっちゅうねん!ウンコ、今、マジ、やめて。
しかし、「自由意志による選択」で現在の家族形態になったのですから(笑)、この「爆走」っぷりに何も申し上げることはありません。まぁ、「大変さ」はありますが、あとは、家族全員で「走りきるのみ」です。ただ、それだけよ。だって、戻れないわい。
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ただ、「走りきる」といっても、そこには一定の「戦略」が必要だなと思います。
けだし「地方出身・共働きの育児」と申しますのは、ワンセンテンスでいえば「プロジェクト」に似ていると思うのです。僕は「ジェンダー論」が専門でも、「キャリア論」が専門でもないので、下記はひとりの「親の経験談」として書きます。そのことをご承知のうえ、どうかお読みクダサイ。
プロジェクトとしての「共働き子育て」は、夫婦がともに子育てをするにあたり、
1.自分はどういう子育てをしたいのか?のすり合わせ(ビジョン共有)
2.やるべきことと、やらないことを決めてリソースを確認すること(リソース確認)
3.リソースに応じて役割分担を決めること(役割分担)
4.足りないならばいかに外部資源(労働力)を動員するかを考えること(外部資源動員)
5.折りに触れ自分たちの子育ては今いかにあるのか?を振り返ること(リフレクション)
をしていきつつ、「子どもを育てる」というアウトプットを追求していく試みであるように感じます。
子育てを「プロジェクト」にたとえるアタリがすでにもう許せない方もいらっしゃるかもしれませんが、少なくとも僕にはそのように思います。これは僕の専門が強い影響を与えているかもしれない。
また、こんなことを申し上げると、カミサンは「あんたはあまりやってない!」と言いたくなると思います。ごめんよ、埴輪!、じゃなくて、ハニー(笑)
また、うちの「子育てのアウトプット」が良好かどうか(?)は議論の分かれるところだと思います(TAKUZOも、KENZOも素直な子ではありますが、靴下ポイポイです)。
それらの課題は、それはそれとして反省し、引き受けるとして、ともにこのプロジェクトを達成したいと、心から願っています。
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反対に「共働きの育児」で、個人的に「これは避けたいよね」と思っていることがあります。
それは上記のようなことをあまりネゴらずに、「戦略なき爆走」を行うことです。それでもいけるかもしれないけれど、うちは無理。少なくとも我が家に関して言えば、無戦略に「共働きの育児」に取り組むことは、「デスマーチ直行」です。
要するに「長くはもたない」。別の言葉を使うならば「サスティナブル」じゃない。うちの場合は、すぐに行き詰まって、「デスマーチを夫婦ともども歩むことは確実」なので、それは何とか避けたいと思っております。
やや比喩的に申し上げますが、「地方出身・共働きの育児」は(少なくともうちの場合は)、
「竹槍」では勝てません!
「竹槍」じゃ、無理。
「竹槍」で突撃して勝とうとしちゃダメです
それに
「根性」で乗り切るには長すぎます
「根性」じゃ乗り切れない
そして
「相手への思いやり」だけではもちません
また、
「子どもへの愛情」だけでは、達成できない
のです。
もちろん、「相手への思いやり」とか「子どもへの愛情」が「不要」だと言いたいわけではありません。それは最低「ミニマムの基盤」です。
むしろ、それらを基盤として、夫婦双方が、いかに考え、リソースをだしあい、課題解決をしていくのか。そのことが重要であると思います。
ま、偉そうにいいますが、それがどの程度できているかはかなり怪しいのですが。。。
改めて、ごめんね。
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今日は「地方出身・共働きの育児」について書きました。
その要旨をワンセンテンスで書くと、
「努力や根性」に逃げない
ということです。
努力と根性はまことに尊い。だからこそ、それに甘えてはいけないと僕は思うのです。
「相手ひとりの努力と根性」に甘えるな
とも言えるかもしれないね。
ちなみに、このあたりは、研究室のM2の浜屋さんが、まさにこのテーマで研究をなさっています。浜屋さんの研究テーマは、「共働きの育児行動が、仕事にいかに活きるか?」です。彼女の研究の進展を指導教員としても、またひとりの父親としても、本当に心から楽しみにしています。ぜひ心置きなく、よい研究をなさっていただきたいと思います(研究の知見は、来春に出版予定の「人材開発研究大全」に収録ということになると思われます)。
我が家がこの「プロジェクト」を達成できるかどうかはまだわかりません。が、しかし、何とか頑張って、最後までプロジェクトをともに成し遂げたいと思っています。
楽しさと苦しさの交わる「たのくるしいプロジェクト」になるとは思います。
どんなプロジェクトでも、それを「楽しもう」とするところに、光明が生まれると僕は信じています。
そう、終わらないプロジェクトは、ない。
そして人生は続く
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