2015.3.13 08:23/ Jun
もうすっかり春ですね。
今日は首都圏は、かなりポカポカした陽気です。
3月を終え、やがて、4月になり、新学期が生まれれば、世の中の至る所で、人々がはじめて出会う場面がでてきそうです。
新学期、新入生、新入社員。新たな人生の門出には、必ず、人と人との出会いがあります。
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人と人とかが、はじめて出会うときには「自己紹介」ということがなされます。
はじめて対面するグループのメンバー、クラスのメンバーに、自分をわかってもらうために、「名前などの自己に関する情報」をお知らせする機会です。
先だって、あるところで講義をしていた際、僕は、
「そもそも自己紹介とは何か?」
ということをお話しました。
文脈を説明すると長くなるので、はしょりますが、「自己紹介を効果的に為すためには、自己紹介とは何かを、そもそも考えなくてはならない」というお話でした。
以下は、学問とはまったく関係ない私見ですが、一般に、
自己紹介とは「自己に関する情報提示」である
と思われています。要するに、自分に関係する情報を並べれば,自己紹介だと思われている。
しかし、それは、私見では「間違い」ですと思います。正しくいうと、確かにそうなんだけど、決定的に何かが抜けているように、僕には感じられるのです。
私見では、
自己紹介とは、「他者からあなたへの最初の声かけ」を増やすための「情報の種まき」である
ということになります。
要するに、自己紹介とは、自己紹介が終わったあとに、あなたをはじめて知る人々に、「気兼ねなく」、あなたへの「最初の声かけ」を増やしてもらうために、存在します。そのためには、多くの人々のフックにひっかかるように、多種多様な情報を散逸させておくことが求められます。
「ねーねー、さっき、合気道をやってるっていってたけど、オレもやってんだよね。どこに流派?」
(マニアックですね)
とか、
「ねーねーねー、さっきの自己紹介で、北海道出身だっていってたけど,北海道のどこなの? 北海道の人って、みんな、ルールルルルとかいって、キツネ飼ってんの?」
とかね(笑)。
だから、自己紹介では、「名前」と「所属」だけ言っても仕方がありません。だって、名前と所属だけじゃ、話しかけようがないでしょう。
むしろ、なるべく多くの人々が、あなたに最初の声かけを行ってくれるように、様々な、多様性あふれる情報をちりばめておくことがポイントです。
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今日は、そもそも自己紹介とは何か、ということから私見を述べさせてもらいました。「自己紹介とは、最初の声かけを誘発する種まきである」ということになります。
「自己紹介とは何か?」は学校ではなかなか教えられない知識です。しかし、あなたが新たな組織に入るとき、そうした時間は、必ず、ともなってきます。
よき情報の種まきを!
最初の一声をぜひ誘発してください。
そして人生は続く
ーーー
追伸.
拙編著の新刊「人事よ、ススメ! 」が碩学舎さんより、3月11日刊行されました。本書は、「人事・人材開発の最前線を走る研究者・実践者」らが、最前線の面白さ・奥深さについて、キレキレの講義を行い、その様子を実況中継した本です。すでにAMAZONの「マネジメント・管理」「人事労務管理」「キャリアデザイン」の3カテゴリー1位を獲得しています。
中原は編著をつとめ、松尾睦先生、難波克己先生、守島基博先生、久保田美紀先生、アキレス美知子先生、金井壽宏先生、妹尾大先生、高尾隆先生、曽山哲人先生、長岡健先生など、人材業界の第一人者の方々を著者に迎え、440ページの書籍に編みあがりました。
ぜひ、多くの方々に手に取って頂けると嬉しく思います。どうぞよろしく御願いいたします。
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