NAKAHARA-LAB.net

2006.2.2 23:23/ Jun

RIZE : 踊ってるんじゃない、闘っているんだ!

 映画「RIZE」をみた。
 —
 全米でもっとも危険な街、LAのサウスセントラル。1992年のロス暴動の発端になったこの街に希望はない。
 ギャングの抗争が毎日のように続き、毎日のように死人がでる。ストリートを歩いている何の罪もない市民が、それだけで撃ち殺される。そういう街であったという。
 誰かが殺され、アタマをふっとばされるのを目にする子どもたち。両親がヤク漬けになってムショにいく子どもが、アタリマエのようにいる街。
 そんな夢も希望もないストリートで、ひとりの男がピエロの姿でダンスを広める。名前は、トミー・ザ・クラウン。
 ギャングになるか、ピエロになってダンスをするか?
 ギャングになったものは、撃ち殺されるか、ムショにいくかだ?
 彼が広めたクラウンダンスは、やがてクランプダンス、ストリップダンスという具合に、広まっていく。一人またひとりと、フェイスペイントをした<ピエロ>がストリートに増えて、ダンスを競うようになる。ダンスバトルが繰り広げられる。
 踊っているんじゃない、闘っているんだ!
 ある少女は、「ダンスは、わたしの人生そのもの」と語る。
 クラウンダンスのグループにいた子どもたちの中には、マドンナのPVにでている子どももいるという。
 上へのしあがれ(RIZE!!!)
 —
 僕は踊りの才能がゼロというか、むしろマイナスです。だから、クラウンダンス、クランプダンスのダンスバトルの映像は、本当に圧巻だった。スゴイ早さ。僕だったら、関節から煙だして火をふいてるねー。
 それにストリップダンスは、セクシーでもある。ふりすぎだろー、腰。もうさ、震えというか、痙攣に近いです。オレなら、腰はずれてるね、既に。
 それにしても、このドキュメンタリー、そのまま教育学の教材に使えそうですね。来年度、僕は授業はないけど、これはね、いつか使おうと思います。
 でもさー、一度生で見てみたいですね、ダンスバトル。でも、日本人がのこのこ見物してたら、即やられるね、間違いなく。「新車でその地区を通るのは死ににいくようなもの」らしいです。
 興味を持った方は、渋谷シネマライズでどうぞ。

シネマライズ
http://www.cinemarise.com/

RIZE
http://www.rize-on.net/

ブログ一覧に戻る

最新の記事

2024.12.25 10:57/ Jun

「最近の学生は、昔からみると、変わってきたところはありますか?」という問いが苦手な理由!?

2024.12.8 12:46/ Jun

中原のフィードバックの切れ味など「石包丁レベル」!?:社会のなかで「も」学べ!

なぜ「グダグダなシンポジウム」は安易に生まれてしまうのか?

2024.12.2 08:54/ Jun

なぜ「グダグダなシンポジウム」は安易に生まれてしまうのか?

2024.12.2 08:12/ Jun

【無料カンファレンス・オンライン・参加者募集】AIが「答え」を教えてくれて、デジタルが「当たり前」の時代に、学生に何を教えればいいんだろう?:「AIと教育」の最前線+次期学習教育課程の論点

2024.11.29 08:36/ Jun

大学時代が「二度」あれば!?