NAKAHARA-LAB.net

2014.3.2 17:36/ Jun

「研修開発入門:会社で教える、競争優位をつくる」が刊行されます!

 拙著「研修開発入門」が、3月6日、ダイヤモンド社より刊行されます。AMAZONや書店では、すでに予約がはじまっております。どうぞご興味がおありの方は、手にとっていただけますと幸いです。
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研修開発入門(AMAZON)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4478027250/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4478027250&linkCode=as2&tag=nakaharalabne-22
 「研修開発入門」は、企業内部で研修を企画・立案し、自社に最もフィットした研修を実施・評価していく方のために執筆された入門書です。2006年に出版した「企業内人材育成入門」(ダイヤモンド社)の実践編として、これからはじめて研修企画・運営・実施・評価をなさるの方にお読み頂けるように執筆したつもりです。「企業内人材育成入門」が「理論編」であるなら、「研修開発入門」は「実践編」となります。
  ▼
 本書は「研修」に関する「サイエンス」と「実践知」の混成体です。
 サイエンスとして参考にしたのは、組織論(人材開発研究)の中の諸研究(研修デザイン研究、研修評価研究、研修転移研究)等の知見、教授デザインに関する研究の知見です。それらをふんだんに集め、最新の知見を、なるべくわかりやすく反映することにつとめました。
 しかし、研修開発の実務は、サイエンスの知見だけで語りうるものではありません。むしろサイエンスで語り得ることは、それほど多くはありません。それらを語りうるには、現場で発揮される実践知がどうしても必要です。
 よって、「研修開発の実践知」を抽出するため、僕は「企業教育関係者の実践知」を集めることにしました。本書を執筆するにあたり、筆者は、研修実務を担当する実務家30名に定性的なヒアリングを行い、その実践知を収集することにつとめました。御協力いただきました企業の人材育成・人材開発関係者の皆様には、この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。
 本書は、これらをうまく編集・構成しなおし、テクストに編み直しています。全360ページのかなり長大な本になりました。
 ただ、一般向けの本なので、なるべく平易に書いたつもりです。
 イラストを多用したり・・・
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 そのままお使い頂けるアンケートの事例やワークシートらしきもの?もいれたりもしています。
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 もちろん、玄人さん向けに、脚注はかなり充実しています。専門書などの紹介は、すべて脚注に寄せています。
  ▼
 構想からはじまると3年にわたる旅が終わりました。編集で側方支援をいただいたダイヤモンド社の間杉さん、人材開発部のみなさま、そして、構成をご担当いただいた井上佐保子さんに、心より感謝いたします。ご興味のおありのみなさま、どうかご笑覧下さい。
 そして人生は続く
 下記が目次となります
 ーーー
はじめに
第1章 研修開発とは何か?
 1 はじめに
 2 人材育成とは何か
 3 人材育成・小史をたどる
 4 研修か? OJTか?
 column
 「研修で学んだことなんか、現場で役に立つか!」
 5 2000年代の研修開発──研修内製化
 6 研修内製化の副次的効果
 7 研修開発のプロセスとは何か?
 8 本書の構成
   第1章まとめ
第2章 研修企画:
ニーズを知る、学習者を分析する、同じ船に乗ってもらう
 1 はじめに
 2 ニーズの探索
 column
 「研修会社の営業マンのつぶやき」
 3 人材マネジメント施策の検討
 4 学習者の分析
 column「学習と移動」
 5 経営陣と現場トップのステークホルダー化
 column 研修の転移(Transfer)を考える
   第2章まとめ
第3章 研修のデザイン①:
課題を分割し、行動目標を立て、評価手法を考える
 1 はじめに
 2 研修の目的を決める
 3 評価の手法を考える
 column 新人研修の評価事例
 column 研修参加者向けアンケートの注意点
   第3章まとめ
第4章 研修のデザイン②:1日を組み立てる
 1 はじめに
 2 学びの原理・原則を知る(プリンシプル)
 column 研修デザインと生理的条件への配慮
 3 学習活動を組み立てる(モデリング)
 4 学習活動の流れを明示化する(タイムスケジューリング)
 column
 研修デザインに関する、よくある誤解① 「話し合いは簡単か?」
 column 研修デザインに関する、よくある誤解②
 「アクションプランを書いて終わればOK?」
  第4章まとめ
第5章 研修講師選定:教える人をいかに確保するか?
 1 はじめに
 2 社内から講師を探す
 column
 教える経験がない人が陥りがちな3つの罠
 3 社内講師育成の支援
 4 外部の研修講師に依頼する
 column
 研修会社からも見られている!?
   第5章まとめ
第6章 研修のPRと事前コミュニケーション戦略
 1 はじめに
 2 「企画段階」と「実施段階」をつなぐもの
 3 研修のPR
 4 受講者との事前コミュニケーション
 column 反転授業
 column 良い研修だけど、人が集まらない事態
   第6章まとめ
第7章 研修準備:研修直前のデザイン
 1 はじめに
 2 受付のロジスティクス
 3 学習空間のデザイン
 column 「共に食べ、共に飲む」のがコミュニティ!?
 4 研修ツールを準備する
 5 事務局の役割──「内職事務局」から「支援する事務局」へ
   第7章まとめ
第8章 研修実施:「教えること」の技法① オープニング編
 1 はじめに
 2 プロービング
 3 自己紹介
 4 モチベーションの管理
 5 学びの契約をする
 6 サプライズをつくる
   第8章まとめ
第9章 研修実施:「教えること」の技法② メインアクティビティ編
 1 はじめに
 2 教材(プレゼンテーション)づくりの技法
 column 研修満足度を高める配布資料
 column プレゼンテーションや配布資料における著作権
 3 教えることの身体技法
 column 人前で話すPublic Speakingの技術
 column 緊張しないようにするには
 4 板書のテクニック
 5 指名・質疑のテクニック
 6 話し合いのテクニック
 column マネジャーはグループディスカッションができない?
 column グループワークの効能
 column アクティブラーニング手法
 7 時間管理のテクニック
 8 アウトプットのテクニック
 column
 TKFモデル:創って(T)、語って(K)、振り返る(F)
 column
 リアルタイムで実施される遠隔研修
   第9章まとめ
第10章 研修実施:「教えること」の技法③ クロージング編
 1 はじめに
 2 クロージングのテクニック
 column
 逆戻り予防のワクチンを打っておく
 3 こんなときどうする?研修のトラブルシューティング
 column
 グループワークやディスカッションを破壊する9人の困った人々
 column
異業種交流研修の流行
   第10章まとめ
第11章 研修フォローとレポーティング
 1 はじめに
 2 研修後のアクションリスト
 3 経営陣や現場トップへのレポーティング
 4 研修開発のノウハウを継承する
 column 「刺激」「感銘」「メウロコ」「モヤモヤ」
   第11章まとめ
第12章 人材開発のプロとして、いかに学ぶか
 1 はじめに
 2 本を読む
 3 教育コースで学ぶ
 4 Webメディア・リアルイベントで学ぶ
 5 経営学習研究所のイベントに参加する
おわりに
索引
 ーーー

 ーーー
おまけ:英語版(笑)
My latest book “How to Develop Training Programs” will be released from Diamond Publishing Inc on 6th March. You can pre-order it on Amazon and at bookstores. If you are interested in developing training, please take one and read it!
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研修開発入門(AMAZON)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4478027250/ref=as_li_ss_tl?ie=UTF8&camp=247&creative=7399&creativeASIN=4478027250&linkCode=as2&tag=nakaharalabne-22
“How to Develop Training Programs” is written for beginners and people who want to attain a wider understanding of planning, designing, delivering and evaluating training. Also this book covers how to train the trainers. “How to Develop Training Programs” is a sequel to “The introduction of human resource development” that was published in 2006. “The introduction of human resource development” covered all kinds of theory related to this area. The new book is more practical. Readers can attain practical know-how of how to develop programs.
  ▼
This book is a mixture of science and practice. In order to write this book, I have quoted many research findings and also many interviews with experts. From the scientific viewpoint, many prior research of training designing, evaluation, transfer are discussed in this book. I’ve made effort to pick up as many as possible, introduce them and what they imply in simple language.
However, planning, designing and delivering training is practice. Generally, there are huge gaps between theory and practice. Science is very valuable and but fundamental. it cannot cope with all areas of practice. In order to discuss the practice, we must have practical experience. In order to collect practical experience related to developing training, I have interviewed 30 people who work in human resource development divisions and freelance instructors. I really appreciate all the people who have given their valuable time to me. In such a way, I have combined science and practice and tailored one text.
 This is an introductory book. I have used as many illustrations and figures as possible as follows:
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 I have used many samples of worksheets and evaluation forms that readers can use.
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 Of course, I have provided many citations and data in footnotes for professionals who want to know more.
Three years have passed since I began to write this book. I really appreciate editors Toshihiko Masugi and Sawako Inoue. If you have interest in human resource development, please read it and make some comment for me. My life goes on…

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