2009.9.24 17:56/ Jun
ちょっと前のことになりますが、9月11日はLearning bar(ラーニングバー)でした。いつもならば、参加者の皆さんがblogに引用しやすいように、すぐに「報告記」を書くのですが、学会を含め様々な予定が立て込んでいて、大変遅れてしまいました。この場を借りてお詫びいたします。
この日のlearning barのテーマは、
みんなで「イマドキ大学生」を考える!?
ゆとり教育世代のラベリングを超えて:
です。
京都大学 高等教育研究開発推進センター
准教授
溝上慎一先生
を講師にお招きし、現代の大学生の学習実態、生活実態について、みんなでディスカッションする機会を得ました。
溝上先生のWeb
http://smizok.net/
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おかげさまで、今回のLearning barも満員御礼!!
会場は、いつもの福武ホールではなく、2号館です。
この日は福武ホールがあいておりませんでした。
狭い教室ですので、2号館93Bは既に、160名の方々の熱気に覆われています。
会場は5時30分。
バーも、5時30分からオープンです。
最近、Learning barは満員御礼が続いており、参加登録いただいても、すべての方々の御希望にはお応えできないケースも生じてきています。
限られたスペースと人的リソースの中で運営し、かつ、参加者のバックグラウンドの多様性を確保する必要がある関係上、すべての方々のご要望にはお答えできない可能性があることを、なにとぞご理解下さい。
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冒頭は、中原から趣旨説明です。
Learning barは、
1.聞く
2.聞く
3.聞く
4.帰る
という場ではなく、
1.聞く
2.考える
3.対話する
4.気づく
ような場であるということをご説明いたしました。
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昨今、企業の人事部では、「大学生≒ゆとり教育世代」が問題になっています。「コミュニケーションがとれない」「メンタルに弱い」「学力が低い」など様々なことが言われていますが、その実態はあまりわかっていません。
今回のLearning barでは、青年心理学・大学生論の気鋭の研究者である、京都大学の溝上慎一先生をお招きして、「大学生」について、最新の調査データを参考にお話しをいただきました。
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溝上先生は、現代大学生に突出した特徴として、勉強も読書もクラブ・サークルも、アルバイトもなんでも激しくこなすアクティビストがあらわれていることを指摘しておられました。
彼らがどのような成長の実感、将来の展望、アイデンティティを有しているのか、データをもとに詳細に解説しておられました。
また、溝上先生はアイデンティティ資本というコンセプトを提示なさっておられました。
アイデンティティ資本とは、「自分がどのような人間になっていきたいか」というアイデンティティの確立が、社会関係資本や経済資本といった従来の資本と同じように、「もうひとつの資本」として機能してしまう状況をいいます。青年心理学の領域において注目されている概念だそうです。
不安定で複雑で不確定な現代社会において、アイデンティティの問題までもが「資本」として機能してしまう、というのはいささかセンセーショナルです。
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その後は、Learning bar恒例のディスカッションタイムです。
今日も、非常に熱いディスカッションがかわされていました。いつものように、教室の温度は急上昇です。最後は、中原によるラップアップで終わりました。
講師の方へのわれんばかりの拍手の中、無事終了です。
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最後になりますが、溝上先生、そしてこの場づくりに協力してくれた学生の皆様、本当にありがとうございました。とてもよい「学びの場」になりました。この場を借りて感謝いたします。
そして人生は続く。
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