2009.8.24 22:40/ Jun
同僚の山内祐平先生(東京大学大学院・情報学環)が、米国政府からだされたオンライン学習に関するレポートに関して、ブログを執筆なさっています。
【エッセイ】オンライン学習の効果
http://blog.iii.u-tokyo.ac.jp/ylab/2009/08/post_182.html
報告書のリンクはこちら
http://www.ed.gov/rschstat/eval/tech/evidence-based-practices/finalreport.pdf
Evidence – based Medicine(EBM:科学的根拠に基づいた医療)ではないですけれども、オンライン学習の効果に関して、Evidenceに基づいてメタ分析してしていきますと、下記のことが言えるそうです。
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●対面状況よりも、一部または全てオンライン学習を受講した学生の方が成績が高い
→成績という観点から見た場合は、
オンラインは成績が低いというのは間違い
●オンラインと対面を組み合わせた教授は、対面だけ、オンラインだけよりも効果が高い。
→オンラインと対面をブレンドすることで
高い学習効果が得られる
●オンラインが対面よりも効果が高い理由は、学習時間が延びたからである。
●効果は内容や学習者の特性に依存しない。
(上記山内研究室ブログより引用し、→部分のみ中原が加筆)
—
要するに、「オンラインによって、継続して学ぶことのできる時間が拡張したこと」が重要だということでしょうか。
山内さんは「より学習時間を担保するために、学習文脈をどう作るか」ということに言及なさっていますが、この指摘は正鵠を得ている、と思いました。
▼
蓋し、もはや、オンラインで学ぶこと、ITを活用して学ぶことは、増えることはあっても、減ることはありません。ただし、それが、現在流通している、いわゆる「紙芝居形式のeラーニング」とは異なっている姿かもしれません。このことは、先日受けた取材においても述べました。
ITを活用した教育、あるいは、オンラインにおける学びの新たなあり方、それを推進するイニシアチブ、学問の新たなあり方が、今、求められていると思います。
ラーニングイノベーション
http://www.io-maga.com/iomagazine02.pdf?pdfdownload=%83_%83E%83%93%83%8D%81%5B%83h
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