2008.8.10 20:31/ Jun
北海道での夏休み、日高の牧場にて。
TAKUZOが、牧場の「道」を歩きながら、不思議そうな顔をしてる。立ち止まったり、足踏みをしてみたり。何かを確かめるように、様子をうかがうように。
理由が、しばらくわからなかったけれど、ふいに気づいた。舗装されていない「砂利道を歩くこと」は、彼にとって、生まれてはじめての経験であったのだ!
急に屈んで、ひとつぶの「石」を僕に手渡す。一歩足を踏み出すたびに、じゃり、じゃりと音のする「道」が、不思議でたまらない。
砂利道では、バランスを崩して、何度も転ぶ。いつもと勝手が違う道に戸惑っている。転んで手をつくと、石にあたって痛い。半べそになることも何度か。転びそうになっては立ち止まり、歩き出しては転ぶ。
ちなみに、僕の住む街は、首都圏の中でも、比較的緑の多い地域である。公園も本当に多い。しかし、そのほとんどが舗装されているか、あるいは、砂利が丁寧に避けられた安全な道である。
そこに自然むきだしの「道」はない。転ぶことも、最近ではあまりない。
—
TAKUZO、世の中には、いろんな道があるんだよ。
舗装された道ばかりじゃない。
砂利道もあるし、砂埃がたつ道もあるよ。
でも、パパの経験からすると、
歩くことのできない道は、そう多くない。
歩けば、時には、転ぶこともある。
いいや、本当のことをいうと、歩けば転ぶことの方が多い。
だから、転んだことなんか気にしなくていい。
転んで痛けりゃ、思い切り、わんわん泣くといい。
気が済んだら、立ち上がって、歩きだそう。
どんなにシンドイ道でも
いつかは目的地にたどり着くから。
—
夏休み、終了。
明日から、仕事復帰します。
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