2021.1.18 07:36/ Jun
「人と人とのつながり」を断つ新型コロナウィルス
猛烈な勢いで展開する「オンラインの世界」
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このような社会において、僕が心を痛めていることのひとつに「身体を使った学ぶこと」や「ひとびと出会い楽しみながら学ぶこと」が失われつつあることがあります。
この状況を別の言葉で申し上げれば、「パフォーマンスによる学びが失われつつある」といってもいいのかもしれません。
オンラインの恩恵は素晴らしいものがあるけれど、そういう身体的で、共愉的で、かつパフォーマティブな学びが、ともすれば、失われているのです。
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せんだって、デュデク&マクルアー(編)、絹川友梨(監訳)「応用インプロの挑戦」(新曜社)を読みました。
本書は、ビジネス・医療・教育・NPOなど多様な分野に広がる「応用インプロ(即興劇)」について、各分野の実践者がその事例を紹介している書籍です。インプロとは、筋書きやシナリオのない、みなで楽しめる即興的な演劇をさします。
同書には、ティファニー社のリーダーシップ開発として行われた「イエス・アンド実践」、高等教育の現場で行われた紛争解決におけるインプロ実践などが掲載されています。
巻末には、さまざまなエクササイズも紹介されておりますので、実践者の方にもおすすめです。
「パフォーマティブな学び」が見失われがちな、コロナ禍だからこそ、もう一度、そうしたものの重要性を見直してみませんか?
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今日は「応用インプロの挑戦」という書籍をご紹介させていただきました。
もう10年くらい前のことになりますけれど、僕は、かつて、高尾隆さん(東京学芸大学:学部時代の同級生)と「インプロする組織」という書籍を著したことがあります。
その当時は、インプロというと、まだまだ「知る人ぞ知る学習手法」であったと記憶しています。が、爾来、10年弱・・・少しずつ、類書も増えて、より多くの実践が生まれていることを、嬉しく思います。
インプロする組織の、わたしの担当章にも書かせていただきましたが、インプロは、1)即興的で、2)創造的で、3)協働的で、4)非言語的で、5)共愉的な活動と解釈できます。
これに対して、わたしたちの生活、仕事とは、1)計画的で、2)管理され、3)個での業績達成が目指され、4)言語に支配され、5)粛々と進めることがもとめられます。
つまり、インプロにおける身体の活用法は、わたしたちの日常生活における「身体の活用法」と、真逆とは言わないにせよ、相当のズレがあることがわかります。
そして、だからこそ、インプロは、わたしたちを「ほぐし」そして「ゆさぶる」のかと思いますし、学び直しの契機につながるのかな、と思います。
コロナ禍は、もうすこし続きそうです。
ステイホームの夜長に、一冊いかがでしょうか?
そして人生はつづく
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