2019.8.26 05:40/ Jun
「何を言われるか」も大切ですが、それ以上に「誰に言われるか」が重要です
そして、
学生に「刺さる」のは「教員の言葉」ではなく、市井のひとびとの「一言」だったりするものです
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僕は、学部・中原ゼミの学生には、可能な限り、僕が関係する「大学外の様々な人々」に出会わせてあげたいと思っています。
僕が教える社会人を対象とした講座、僕が様々な企業で行っている講演、僕が深く関係している企業の方々、中原と関係のある大学教員の主宰しているゼミ・・・・etc
ひとつひとつあげていけば枚挙にいとまがありませんが、これらの大学外の、僕が関係している場に、先方に無理を申し上げてご許可をいただき、なるべく学生たちをオブザーバーとして参加させてもらっています。
連れて行く学生は、もちろん、無理矢理ではありません。学業に差し支えない範囲です。
また、僕の教育の信念は「自ら動きたい、と願うひとを応援すること」です。
ですので、自発的な意志で動きたい、という学生を毎回募り、外の世界に連れ出しています。
とかくキャンパスのなかにこもりがちで、イツメンとウダウダしたがる学生たちに、もし望むのであれば、「外の世界」を見せてあげたいと願っているのです。
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このようなことを僕が積極的に行っているのは(結構、大変なのですが・・・)、そこに「確かな教育効果」を感じているからです。
やや自爆気味に申し上げますが、
学生たちは、同じことを大学教員の「僕」が言うよりも、「外の世界」のひとに指摘された方が、どうやら「刺さる」ようなのです(自爆)
といいますのは・・・学生たちを「外の世界」に連れ出し、「外の世界」の方々にフィードバックをもらう段になると、よくこんな台詞に出会います。
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学生A「先生、課題の深掘りが足りてないって、XX会社のXXさんに言われました。論理思考ができていないってことですよね。はじめてわかりました」
そんなとき、僕は、心の底で、ひそかに、こんなことを思っています。
僕「あのさ・・・だから、僕だって、前から言ってたじゃん。君らの提案には、論理に飛躍があるって。僕が言ってたことと、同じこと言われてるだけじゃん。君ら、はじめて指摘されたんじゃないでしょ」(自爆)
あるいは・・・
学生B「先生、人材開発のことを、XX企業のXXさんに聞かれて、自分は全然理解できていないって気がつきました。やっぱり本を読むのは大事ですね。はじめてわかりました」
そんなとき、僕は、心の底で、こう思っている。
僕の心の底の声「あのさー、だから、前から、本読めって言ってたよね。君ら、基礎知識がなさすぎるよって。本読めって、はじめて言われたんじゃないでしょ・・・」(自爆)
学生を外に連れ出すと、一事が万事、こんな感じです。
外の世界のひとの「一言」は、刺さる。
しかし、教員の僕の言葉は、刺さらない。
外の世界の一言はいつも「はじめて言われた」になる。
いや、はじめてじゃねーよ。
僕、ずっと前から、言ってたよ(笑)。
いやはや、僕の言葉の軽さ、指導力不足を痛感します(笑)
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いやー、正直に、本音を言えば
「おんなじことを、言っているのにな」
と思うこともある。自分の無力感も感じる(笑)。言い方が悪いのかな、とかタイミングがズレてんのかな、と思うこともある。ちょっとジェラシーも感じる(自爆)。
だけど、そこは、不肖・中原、そこはとうの昔に「悟りの境地」に入ってる。
南無ー(ナームー)。
結局、誰が指摘しようと、学生が「気づけば」いいのです(笑)。
彼らが「変われば」、教員としては、それでよろしい。
教員が「学び手の中心」にいなくてもいい。
彼らが「変われば」、それでよろしい。
(脚注:教員というのは、自分が「学び手の中心」にいたがる生き物でもあります。ひとによっては、自分以外の教え手が生まれることを極端にいやがる方もいます。お早く、悟りをひらくといいと思いますが・・・笑)
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今日は、「外の世界の一言」と「自分の言葉の耐えられない軽さ(笑)」についてかきました。
まぁ、学生が「気づき」、そして「変わる」きっかけをもてれば、教員としては、それでよろしい。
かくして、学生を「外の世界」に連れ出す算段をまた立てているところです(結構、大変なんです・・・)。
そして人生はつづく
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働き方改革から組織開発へ 本当の働き方改革に求められる「次の一手」とは~
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