The Long & Winding Road - 1999/03


1999/03/15 研究室の先輩

 何人かの研究室の先輩がよく僕の話を聞いてくれている。特にD2の西森さん、今年からD1の杉本さんは、いつもアドバイスをくれる。協同的に「知的なこと」を達成するのが、CSCLの目標なのだが、それを研究する僕自身もそういう「協同的なるもの」にあこがれをもっているのかもしれない。


1999/03/20 こっぱみじん

 これまでできたものを先日、東大の杉本さんに見てもらった。杉本さんは、すごいかずの文献を教えてくれた。今のままでは、どうもダメなようだ。結構自信をもっていただけに、こっぱみじんになる。もう一度、ゼロからはじめなければならない。それにしても、学部の時代からいろいろアドバイスをくれる杉本さんには、本当に感謝しなければならない。本当にありがとうございます。


1999/03/25 現場の先生と

 東京でいろんなMeetingにでている。現場の先生とも随分、修士論文のことをはなし、率直な意見をもとめた。ありがとうございます。
 なるほど、現場の先生の意見は、やはり現実的である。理論どおりの計画も、決してそれが現実のものにならない可能性があることを思い知った。
 たとえば、僕らは「もの」をつくるとき、教室で支配的な意味体系、教師の慣習、教員の文化などを無視しがちだ。そういうところまで気をまわせずに、自分が便利だろうなぁと思う空想のものをつくってしまう。しかし、そうやってつくられた「もの」は、実際の教室で、生身の先生によって、彼らの慣習や文化の中で使われる。それらを無視したものは、決して使いやすい「もの」にはならないし、それを受け取った側も、「うれしい」とは思わないだろう。もうすこし、考えなければならない。


NAKAHARA, Jun
All Right Researved 1996 -