店長!、なんか、アルバイトの面接だっていう人、来てますけど!? : 内定受諾率・入店数に影響を与える「なんか」!?

「店長、"なんか"わからないけど、これからアルバイトの面接だっていう人、きてますけど。ついつい、面接の候補者を店頭で迎えたアルバイトの子が、悪気なく、こう言っちゃうんですよ。

面接のために人がくることを知らされていないから、ついつい、応募者に向かって、"なんか"っていっちゃう。この"なんか"が問題なのです。ウェルカム感がまったくない」
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 去年から、中原研究室はテンプホールディングス株式会社さんと「アルバイト・パート人材の採用・育成」に関する共同研究を開始しています。

 このプロジェクトは、「未曾有の人手不足時代」に突入した現在、いかにアルバイト・パートの人材を新たに確保して、育成していくかを、実証的に研究するものです。

 共同研究は2つのフェイズにわかれています。
 第一期の調査フェイズでは、小売・運輸・外食などの大手7社、従業員規模50万人を超える企業へのご参画をいただきました。五三角頂きました企業の皆様には、心より感謝いたします。

 現在、第二期の開発フェイズでは、調査のデータ+理論+現場の状況を総合的に加味しながら、1)面接官のトレーニングプログラム2)店長のマネジメント研修を開発しています。秋以降に、実証実験がおこなわれる予定で、とても楽しみです。

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 ところで、冒頭部に紹介された下記の文章は、先だっておこなわれた第二期のキックオフミーティングで、某社の担当者の方が、もらした一言です。キックオフミーティングには、7社のご担当者の方がご参画くださり、熱心に議論をしていただくことができました。心より感謝いたします。

「店長、"なんか"わからないけど、これからアルバイトの面接だっていう人、きてますけど。ついつい、面接の候補者を店頭で迎えたアルバイトの子が、悪気なく、こう言っちゃうんですよ。

面接のために人がくることを知らされていないから、"なんか"っていっちゃう。この"なんか"が問題なのです。ウェルカム感がまったくない」

 調査の結果からも、「なんか」の「破壊力」は示唆されます。

 2万人をこえる調査によりますと、現代のアルバイト・パート応募者は、面接の内容のみならず、職場の環境、職場にどのような人がいるか、この職場に自分は歓迎されているかを、面談時に確認しています。
 たとえば、既存の従業員がきちんと出迎えてくれる、挨拶してくれる、といった要因は、面接後の内定を受諾率や、入社率に少なくない影響を与えるでしょう。

 "なんか"という悪気がないけれど、ぶっきらぼうな一言は、店長が面接の存在を、既存の従業員にしっかりと伝えていないときに起こりえます。
 こうしたことひとつからも、内定の受諾率は変わりうる可能性があるということです。

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 去年からはじまったアルバイト・パート人材の採用・育成研究は、今、まさにヤマといったかたちです。

 研究成果をまとめる段では、ダイヤモンド社の藤田さん、ライターの井上佐保子さんにも参画頂いており、今年の秋頃に、ダイヤモンド社さんから「アルバイト・パートの人材育成」という書籍を出版させて頂く予定です。どうぞお楽しみに!

 人手不足時代を背景に、アルバイト・パート人材の人材育成を、
「よりよいかたち」にするお手伝いができればと思っております。

 そして人生はつづく

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