あなたの「理念」は何ですか?:「何」を失えば、あなたは「あなた」ではなくなってしまうのか?

 先だっての慶應MCCでの授業「ラーニングイノベーション論」には、首都大学東京の高尾義明先生におこしいただき、「組織理念と従業員の動機」について、受講生みなでデイスカッションする機会を得ました。

 昨日に続いて、高尾先生のご講義のリフレクションです。高尾先生におかれましては、貴重な講義をありがとうございます。心より感謝をいたします。
 高尾先生がご紹介なさっていたお話の中で、もうひとつ個人的に印象的だったことがございます。

 それは、

 あなたには「理念」が必要ですか?
 
 という一言でございました。

 この言葉は、高尾先生が、「暮しの手帖」の元編集長・松浦弥太郎さんのご著書の中で発見なさり、ご紹介いただいたものでした。

 組織に理念は必要なのは、世の中、一般にはよく語られることですね。
 しかし、ひるがえって「個人」に関してはどうでしょうか? 

 あなた個人には「あなた自身が守りたい理念」が必要ですか?

 もしそうだとしたならば、

 あなたにはどんな「理念」がありますか?

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 このお話は、高尾先生が、講義の冒頭部でお話なさったものでしたが、正直、僕はどきっとしました。

 僕自身には「理念」が必要なのか?

 そして、

 僕自身にはどんな「理念」があるのか?

 を考えざるをえなかったからです。
 前者の問いに関しては、

 ただちに「僕にも理念は必要だ」と思いました。
 しかし、僕自身にはどんな「理念」があるのか、と問われれば、なかなか唸ってしまいます。
 
 僕にはどんな理念があるんだろう?

  ・
  ・
  ・

 皆さんには「理念」は必要ですか?

  ▼

 あなたには、どんな「理念」があるのか?

 僕をふくめて一般に、この重い問いに、ただちに答えることはいささか難しいものがあります。
 
 別の言葉で申し上げるならば、

 どんなものを失えば、あなたは「あなた」ではなくなってしまいますか?

 と問われているということですね。

「失ってしまえば」今のあなたではなくなってしまうもの。それが「個人の理念」に近いものだということでしょう。

 超ヘビー級の問いです。

  ▼

「超ヘビー級の問い」に関しては、一人で孤独に向かうのもシンドいので、「ワークショップにもできるかな」と考えていました。すぐにワークショップやら研修やらをデザインしはじめてしまうのは、僕の「悪い癖」かもしれません(笑)

 わたしの「理念」ワークショップ

 自分の理念を「決める」だけのワークショップです。
 なぜそうなのか、具体的にそれにまつわるエピソードや出来事を振り返りながら。

 なかなか盛り上がるような気がします。
 
  ▼

 今日は週のしょっぱなから、なかなか重いお話をいたしました。
 
 あなたの「理念」は何ですか?

 今週も走りきりましょう!
 そして人生はつづく

 
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