超人手不足時代に「人が集まり、すぐに辞めない職場」をつくる!?
去年から、中原研究室はテンプホールディングス株式会社さんと「アルバイト・パート人材の採用・育成」に関する共同研究を開始しています。
このプロジェクトは、「未曾有の人手不足時代」に突入した現在、いかにアルバイト・パートの人材を新たに確保して、育成していくかを、実証的に研究するものです。
プロジェクトには、小売・運輸・外食などの大手7社、従業員規模50万人を超える企業へのご参画をいただくことができました。各企業のご担当者の皆様、調査に御協力いただいた皆様には、この場を借りて御礼を申し上げます。
このプロジェクトでは、成果物としてダイヤモンド社さんから「アルバイト人材育成入門」という書籍を刊行させていただくことになっています。
せんだって、その取材の一貫で、「塚田農場」「四十八漁場」などの人気居酒屋チェーンを展開するエーピーカンパニーの大久保伸孝社長 × HITO総研 渋谷和久さん × 中原の対談が、ダイヤモンドオンラインでWeb公開されました。
エーピーカンパニーさんでは、この人で不足時代に
・倍率8倍をこえるアルバイト応募を記録している
(応募者8〜10人に対して、採用するのは1人)
・権限委譲をおこない、自律的な接客を推奨している
・就職活動の支援をおこなうことでアルバイトの
平均在籍期間を450日から750日まで伸ばす
・塚田農場でのアルバイト経験がある学生さんは、
就職試験の一次試験を免除する会社が50社ある
などの先進的なお取り組みをおこなっておられます。
詳細は、下記の2つの記事をご覧下さい。今回の取材も、ダイヤモンド社の藤田さん、井上佐保子さんにご同行いただきました。心より感謝いたします。
倍率8倍超!! 応募が殺到する人気アルバイトの秘密とは?[鼎談]アルバイト育成のトップランナーに聞く(1)
http://diamond.jp/articles/-/90251
「塚田農場」の学生バイトに企業の採用ラブコールが集まる理由[鼎談]アルバイト育成のトップランナーに聞く(2)
http://diamond.jp/articles/-/90252
さしずめ、その様相は、
「アルバイト育成」を「前面にうちだすことで「採用」をおこなう
就職という「出口」へのファストパスを確保することで「採用」を有利にすすめ、離職防止をねらう
といったかたちです。
そして、その基盤になるのは、
日々の「職場づくり」にこだわる
といったことなのかなと思います。
鼎談では、渋谷さんと中原が、大久保さんに、そのような採用・育成のマネジメントについてお話を伺っております。大久保さんには、海外での店舗展開のお仕事にも携わっておられるなか、大変お忙しいなか、貴重な時間をたまわり本当にありがとうございました。
ご興味がございましたら、ぜひご高覧いただけますと幸いです。
内側からの改革
それでしか、物事は変わらない。
そして人生はつづく
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追伸.
雑誌「プレジデント」の今週号(2016年5月9日発売号)に、
初公開!トヨタ「部長1年目の教科書」
という特集が掲載されました。
こちらは、取材チームが、トヨタ自動車様の部長研修(部下へのフィードバック力をどのように高めるか?)に見学・お伺いさせていただき、その内容を記事にしたものです。プレジデント社の佐藤さん、九法さん、ライターの井上さん、中原でのお仕事でした。部下のパフォーマンスをあげるために、耳の痛いことをいかに伝え、立ち直るためのコーチングをいかに展開していくか、というフィードバックは、近年、人材開発で数多くとりあげられるテーマになりつつあります。
特集の中では、フィードバックのやり方について、中原もコメントをさせていただいております。どうぞご高覧いただけますと幸いです。
こちらの取材では、上田達郎常務、人事の福井猛さん、トヨタインスティテュートの米増隆一さん、他広報部の方々に多大なる御協力を得ましたことを、心より感謝しております。本当にありがとうございました。
投稿者 jun : 2016年5月10日 06:06
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