懇切丁寧に「教えなければならない」新入社員、それに「白ける」新入社員!?

 先だって、ある方から、「新入社員の二極化」が近年進んでいるような気がする、というお話を伺いました。
 その方は責任のある方でご迷惑をおかけするかもしれないので、お名前は敢えて差し控えさせて頂きますものの、大変興味深いお話でしたので(感謝です!)、思わず、質問をさせていただきました。

 その方曰く

「新入社員の二極化とは、新入社員のなかに、企業側が丁寧に丁寧に教えていかなければ動けないし、動こうとしないグループがある一方、それとは対照的にあまり企業側が手をかけなくても、自分から動き出して成果をあげたいと思うグループがあって、その差が、最近、どんどん開いているような気がすることです

こうした格差ができた場合、困るのは、企業側はどこに照準をあわせて、新入社員に目標をもたせるかです

前者のグループに水準をあわせて、新入社員だからあまり目標をあげず、よかれと思って丁寧に育てようとするとすると、後者のグループは、白けてしまうのです。新入社員だからな、と思ってよかれと思っておこなった丁寧な対応が、逆に、優秀な人材をウンザリさせてしまうというのが問題です」

 ICレコーダーを持っていたわけではないので一言一句同じではないですが、その方がおっしゃっていたような内容は、そんな内容でした。
 なるほどなぁ、と思います。非常に興味深い事例をありがとうございます。
 
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 ここから読み取れることのひとつには、「新入社員」と一口にいうけれど、その内実は、相当に異なっているということですね。

 もちろん、採用段階や面接などで、企業・組織側は、一定のフィルタリングをおこなっているとは思うのですが、それをやってしても、新規参入してくる人には、相当の「差」が存在してしまっている。

 そして、その差がもっとも顕在化するのは、彼らが一斉に集められ、均一な学習機会を提供される「新入社員の育成プロセス」において、ということになるのでしょう。
「新入社員の育成プロセス」において、どこに照準をあわせ、それをどこまで引き上げるのか、という課題は、それこそ難問かもしれませんね。経営的な観点からすれば、優秀な人材に照準をあてたくなるのでしょうけれど、そうすれば、底上げが難しくなる。とはいえ、底上げばかりをおこなっていて、優秀な人材が離れていくのは、もっとも避けたい。これは「悶絶系のジレンマ」かもしれません。

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 今週は、連休直前。

 はやい企業では、もうそろそろ新入社員研修は終わり、職場への配属がなされた頃でしょうか。
 新入社員の方々が、なるべく早く組織になじみ、成果をあげられることを願っております。

 そして人生はつづく

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